6月8日、エクストレイルのマイナーチェンジ版が発売開始となりました。
私、これまでエクストレイルの試乗をしたことがなくて、でも「いまさら試乗するのもな~」と思っていたところ、丁度マイナーチェンジしたので試乗してきました。
マイナーチェンジの目玉はプロパイロットですが、私の場合、初めての試乗だったので、エクストレイルの車としての性能や魅力の方を重視してチェックしました。ハイテクデバイスや先進装備はとても魅力的なのですが、私は車そのもののクオリティが気になります。
今回はエクストレイルの試乗で感じたことを記事にしていきます。良いところは良い、気になったところは気になったでしっかりと書いていきます。
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エクストレイル マイナーチェンジ版試乗記 エクステリア編
試乗車のグレードは20X。SとXグレードの二種類のうち上級グレードの方です。
外観で変更されたのはフロントバンパー。日産車の特徴Vモーショングリルが大きくなりました。それに合わせてヘッドライトの意匠変更も。パーツ単体で見ると大きな変化はありませんが、エクスレイルを前から見るとそれなりに変わった感があります。

ダサいと言われているVモーショングリルが大きくなって大丈夫なのか?と心配していましたが、実物は意外と気になりません。ヘッドライトやグリル周りの変化も合わせて総合的にイイカンジです。いや、むしろ前期型に比べてかなりバランスがよくなった気がします。前期型は中央だけポチョっとVモーショングリルがあったので、変に際立っていましたが、マイナーチェンジで大きくなって全体に馴染みました。
意外に印象的だったのは車の大きさ。よく街中で見かける車なので見慣れていたつもりでしたが、間近でジックリ見てみるとなかなか大きく感じます。フォレスターやCX-5とそこまでサイズは変わらないですが、実際には2台よりも縦に大きな印象を受けます。。私の周囲の女性は、好きなSUVにエクストレイルを挙げる人が多いのですが、この大きく見える感じがウケているのでしょうか。
ちなみに個人的にSUVはルーフレールが合ったほうが断然カッコイイと思っているのですが(実際使わないけど)ルーフレールはオプション設定のようです。せめて標準仕様にしてほしかった・・あったほうが絶対カッコイイですよね?
インテリア編
ドアを開けて車内に乗り込みます。インテリアの高級感は普通。ドアなどにピアノブラックパーツが使われていて、スポーティかつ高級感を演出しています。しかし最近の車によく見られる感じで、特に印象的ではありません。センターパネルの造形も特徴的なところが無く、普通。全体的にすごーく普通な感じ。
でも逆に特徴が無いのがこの車のインテリアの良いところなのかも。誰にでも扱いやすいし、万人ウケするデザインです。エクストレイルが狙っているメインターゲットはおそらくファミリー層だと思うので、これくらいのデザインの方が丁度いいのかもしれません。
価格が200万円台後半なので、高級感や質感は妥当なレベル。
コレはイイ。ファミリー・アクティブユーザーに嬉しい防水シート

エクストレイルのインテリアには特徴が無い…と言いましたが、シートには独自の工夫が見られます。知っている人も多いと思いますが座面が防水シートになっています。私はよくコーヒーを飲むのですが「これなら万が一、コーヒーをこぼしても大丈夫だな」と思いました。それに素材的に掃除やお手入れが簡単そう。
防水シートはリアシートにも付いています。これなら子供がスキーや川遊びなどで濡れたまま車に乗っても、シートがビシャビシャになることが無いです。普通のシートよりも気兼ねなくラフに使えますね。この「ラフに使っても大丈夫感」というのは個人的には結構良いと思いました。お子さんがいる家族には嬉しいだろうなぁコレ……防水だけでなくオカシとかボロボロこぼれても掃除もしやすそうだし。
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走行性能編
エンジンは意外と……!?
排気量は2L。車重1765kgのこの重量級ボディーがどう動くのか……まずアクセルを3割くらいで踏みます。スーッ……お?!思っていたよりも走り出しが軽いぞ?重たいボディの割に鈍重な加速ではありません。ゼロ発進や低速の加速はマズマズ。
しかし50~60キロくらいの中速あたりになってくるとパワー感がありません。出だしで見せてくれた意外な加速感は影を潜め、重たい感じが伝わってきます。おそらくエクストレイルのセッティングは走り出しでパワーを出す感じになっていると思われる。
乗り心地
乗り心地はどちらかというと固め。段差を超えるとボコンボコンとした感じは若干伝わりますが、不快な感じは全然無いです。女性や子供が乗っても不評はないと思われます。
プロパイロットは試せず
マイナーチェンジの一番のウリであるプロパイロットを試すことはできませんでした。プロパイロットが半自動運転なのは知っていましたが、まさか一般道では使えないとは……勉強不足でした。でも一般道で試せないんじゃ、試乗で試す機会が無いのでは…??私は運転好きなので正直、あってもなくてもどちらでも良い装備。あったら嬉しいけど、無かったら無くてもOKです。こういう人、私以外にも多いですよね?
ネットのニュースで、俳優の渡部豪太がプロパイロットについて語っていました。「スケボーが趣味。サーフィンもやってみたい。休日は温泉にも行きます。行き先で遊んで疲れ果てても、帰りの運転をアシストしてくれるのは心強い」
たしかにここういうアクティブ系の人にはすごく嬉しい装備かも。スケボーやサーフィンボードを積んでも防水シートで汚れにくいし、お手入れがラクだし、帰りの運転もプロパイロットでラクチン運転……こういう使い方をする人には本当にエクストレイルは良いんだろうなと思います。お子さんがいて休日お出かけするような場合でも、疲れた帰りの運転で効果を発揮しそう。
やっぱりあったら嬉しい装備ですよね。でも全グレード標準装備じゃないという…
何気に、エクストレイルのコレが一番良かった
そう、今回のエクストレイル試乗で一番感動したもの……それはオートホールドブレーキです。スイッチをONにしておくだけで、信号待ちなどのブレーキ時に足を離してもブレーキが継続されます!しかも発進時には普通にアクセルを踏んで発進するだけです。一度ONにしておけば、ブレーキで停まるたびに作動してくれるので本当に快適。長い信号に何度もひっかかると足に負担がかかってきますが、これがあればそんな疲労とは無縁です。
実際、試乗の最中に使ってみましたが、なんと便利なことか……自分の車にも欲しいくらいです。あるだけでだいぶ違う。今後発売される車はこれを標準装備にしてくれるとありがたい…そう思うくらい画期的な装備でした。
【まとめ】
今回のマイナーチェンジでは走りに関する部分の変更が無いので、プロパイロットとエクステリアの変更がメインです。しかし私は初めてのエクストレイル試乗ということで、車そのものの魅力を探るべく試乗してきました。
試乗で感じたのは、エクストレイルは国産ミドルサイズSUVの中で一番ファミリー層にウケが良い車だということ。
- エクステリアは街中に合う”普通”的なカッコよさで万人ウケしやすい
- 防水シートでラフに扱える
- 街中で扱うには必要十分なパワー
- プロパイロットでお出かけ後の帰り道もラクチン
- オートホールドで疲労軽減
ドライバーの疲労を軽減するシステムや防水シートなどでラフに使える感がこの車の良いところだと感じました。ゆえにCX-5やフォレスターよりも家族ウケが良いSUVだろうなぁと。逆に、走りの楽しさを求める人はCX-5、走破性を求める人はフォレスターの方がオススメできそうです。
私は走行性能重視派なので自分が欲しいとは思いませんが、ご家族で車を使いたい方やお出かけが多いアクティブユーザーにはオススメかなと思いました。むしろそういう方にはドンピシャで良いかも?!
それでは今回はこのへんで・・・最後までご覧いただきありがとうございました。
みなさん良いカーライフを♪
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