VW新型ティグアンに試乗!評価をまとめてみた!【BMW X1の方が・・・!?】

VW新型ティグアンに早速、試乗してきました。

あいにくの悪天候続きで、ウエット・スノー・乾燥路が混ざった路面での試乗でしたが、約30分お車を借りてシッカリと乗り回してきました。

今回はその試乗記と評価をまとめていきます。VWが自信を覗かせるティグアンの評価はいかに・・・!

 

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VW新型ティグアンに試乗!評価をまとめてみた

私が試乗したのはRラインという一番スポーティなグレードです。普段は19インチのホイールを履いていますが、スタッドレスタイヤだったので18インチになっていました。

18インチだとハイライングレードと同じ大きさのホイールですから、乗り心地はハイラインと一緒ということになります。

それでは試乗の評価をエクステリア・インテリア・走行性能の3項目に分けてご紹介します。

 

 

エクステリアは文句なし ★★★★★

発売前からデザインが気に入っていたので、胸を高鳴らせながらのご対面。実物のカッコよさは想像以上でした。

前期型のティグアンはライバル勢に比べて古いデザインでしたが、新型はパサートをSUVにしたような立派なデザインになりました。前期型に比べて、車格がワンランク上がったような印象を受けます。

マッシブな感じと高級感が上手くミックスされた顔です。このフロントフェイスはインパクト大ですね。すれ違う車は「あれ?あのカッコいい車は何だろう?」と思うに違いありません。

試乗中は良い意味で視線を感じました。私がすれ違う側だったとしてもティグアンを目で追ってしまうでしょう。

随分イケメンになったな・・・

さっきから外観をべた褒めしていますが、本当にカッコイイです。ヘッドライト、グリル、バンパーの造形、全てがイイ感じになりました。

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※路面が雪でバチャバチャしていたので、画像のティグアンはちょっと汚れています。

キレイなティグアンを撮りたかったので、展示車のハイライングレードも激写してきました。

どうです?イケメンでしょう。ドーンっとして高級感が漂っています。「世界の大衆車」を謳うフォルクスワーゲンの中でも、別格のカッコよさ。

ヘッドライトも見て下さい(光が反射しすぎて見づらいですが)LEDヘッドライトになっていて、すごくカッコイイです。ちなみにエントリーモデルのコンフォートラインはLEDじゃないらしい。

ボンネットのプレスラインがグリル内まで繋がっています。見えないところの造形にもこだわりが見られます。

それにしてもプレスラインがスゴイ・・・まるでアウディ車のよう。このプレスラインが高級感をプラスしています。

この強烈なプレスラインは、今までのティグアンに無かった要素ですね。VWがいかにティグアンに力を入れているかが分かります。

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サイドを通るプレスライン。もうホントにアウディ車レベル。谷折りになっていて、サイドから見ても存在感があります。

谷折りになるほどのプレスラインは、国産車にはありません。お金かかってますね。

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美しい・・・

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今度は一気に後ろに周ってオシリです。ボディ下部も細くならずドシっとしています。

国産車だとボディ下に向かうほど、スボまっているものが多いですが、ティグアンは下までドッシリしていて重厚感があります。

Rラインとハイラインのちょっとの違いが意外と大きな差

Rラインはスポーティ志向、ハイラインは高級志向の仕上げになっています。それぞれでバンパーの意匠が異なるのですが、中でも一番違うと思ったのはサイドステップ。

Rラインだとサイドステップがボディ同色になり、ハイラインだとサイドステップがブラック化されます。

個人的には、エアロがブラック化されている方が好きなので、ハイライン推しです。ただ、Rラインのバンパーデザインも捨てがたいです。購入時には悩みそう・・・

 

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インテリアは・・・「アレっ?」★★★☆☆

「早く運転してみたい」

はやる気持ちを抑えながら、ドアを開けます。

「おや?ドアが結構重いぞ?」

さすがはフォルクスワーゲン、ドアも重厚です。国産車との差別化がシッカリできていますね。

ですが、ドアを開けて私の目の前に飛び込んできたのは、思いのほかフツーのインテリアでした。

外観が文句なしだったのでインテリアにも期待しすぎたかも

インテリアの質感は普通。高級感は無いけど、質素でも無い。ただ400~500万円という価格設定にしては、ちょっと物足りないかなという印象です。

普段、BRZというインテリアがチープな国産車に乗っている私でもそう思いました。(厳しいことを言っているようですが私は辛口ではありません)インテリアの質感を重視する人には不満かも

シート・ドアトリム・インテリアパネル、センターパネルなど、どこを見ても質感は普通です。私のように期待しすぎると「あれ?」と思いますが、評価自体は低いわけではありません。あくまで普通。

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ドアのボタン類がプラスチッキー。ドアトリム部分にも高級感は無いです。

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センターパネルの質感は個人的には結構好きです。タッチパネルの感度もマズマズ。マイカーのタッチパネルは感度が悪いアイパッドみたいな感じなので、それに比べればとても良いです。

Rライン専用シート。座面とサポート部分で質感が異なります。手触りは普通・・・感動するほどではありませんでした。

見た感じの印象としては、普通のシートよりも手が込んでいるなと思いました。レザーシートはオプションです。

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座面がファブリックなので、ムレにくそう。ファブリックゆえに高級感は無いけど快適。サポート部分の質感がアルカンターラ?っぽいのは良いですね。

ちょっと待って・・電動シートじゃないのコレ?

ドライビングポジションを合わせようとしたときに思いました。

「まさかこのシート、電動ではなく手動式なのか?」

シートの前後移動はシート下のレバーを引きながらスライドします(普通の車についているやつ)

シートの角度調整はダイヤル式。ダイヤル式はVWがこだわっている部分ですから文句は言いませんが、せめてなにかもうちょっと高級感を感じさせる工夫がほしかった。

VWがダイヤル式にこだわる理由

国産車に多いレバー式と比べると、少し面倒ですが、無段階の微妙な調節が可能で、最適なドライビングポジションを取りやすいという長所があります。

さらに、構造上ガタつきが出にくく、万一の衝突の際には身体をしっかりと支えます。

シートを上下させるリフターが付いていたのは高評価。これがあると無いでは、ドラポジの合わせやすさが全然違います。でもシートリフターボタンもプラスチック製。

随所にチープ感が漂います。

Rライン専用ステアリングはとてもイイ感じ

Rラインは専用ステアリングになります。このステアリングの質感がとても良い感じ

約30分少々の試乗でしたが、ずっと握っていてもベタつくこともなく快適でした。しかもグリップ感も適度にあるので滑ることもありません。

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R専用ステアリングの全体画像を撮るのを忘れました。なんとなくステアリングの質感が伝わりますでしょうか。スベスベしていて握り心地も良し。

あとステッチも高級感&スポーティな演出で素晴らしい

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ステアリングベゼル部分。Rラインのエンブレムが入っています。メッキではないものの、マズマズ高級感はあります。

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こちらはRラインではなく、展示車のハイラインの画像。ステアリングの質感はRラインの方が圧倒的に上。

バーチャルコクピットがカッコイイ!でも・・?

試乗したティグアンにはバーチャルコクピットが付いていました。デジタルメーターは高級車のトレンドですが、やっぱりカッコイイですね。

「良い車に乗っている」ということを実感させられます。後席や助手席の人にも「カッコイイ」と言ってもらえるでしょう。

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でも、自分が車を買う時に熱望して付けたいかと言われたら、そうでもありません。走行中に視線を移すと少し見づらいような気がしました。(アウディのバーチャルコクピットでも感じた)

画像でメーターパネルを3D 表示しているので、奥行き感に違和感を感じます。例えるならゲームの3D酔いみたいな感じでしょうか。

メーターをパッと見た瞬間に、速度や回転数を把握しにくく、視認性があまり良くないです

余談ですが、以前、BMWを試乗したとき営業さんがこんなことを言っていました。「BMWはメーター全てをデジタル表示にしないんですよ。全てデジタルにすると違和感を感じてしまうので、メーターリングとかはあえて残しているんです。」と。

この言葉はまさしくその通りでした。さすがドライバーズカー作りが得意なメーカーだけあって、考え抜かれています。デジタルメーターが流行と知りつつも、良い部分しか取り入れない所にBMWのこだわりを感じます。

話しがソレてしまいましたが、ワタシ的にデジタルメーターはそこまで魅力的ではないです。あったら良いけど、無ければ無くてもいいくらいの感じですね。

後席の広さは十分

後席の広さは十分。見た目通りの広さです。後部座席に誰かを座らせたときに不満が出ることはないと思います。

(画像撮り忘れた・・)

身長160センチ少々の私が座って、ヒザと前席のシートの間には拳3,4個くらいのスペースです。

BMW X1の後席と同じくらいでしょうか。BMW X1も後部座席が広いと感じましたが、それに近いものを感じます。ファミリーユースで使うにも十分な空間だと判断できます。

 

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走行性能 ほんとに1.4Lかコレ?! ★★★☆☆

予想外(期待しすぎ)のインテリアの質感に拍子抜けしながら、エンジンスイッチをON。「ブルン」と小さな音を立ててエンジンが起動します。

試乗したティグアンはRラインなので一番スポーティなモデルですが、どのグレードもエンジンは1.4Lで同スペックです。なので過激な演出は無く、普通にエンジンがかかります。

そして、出発前に営業のオネーサンにこんなことを言われました。

「この大きな車で1.4Lだと物足りなそうですが、乗ってみると驚きますよ」

まさに私が思っていたことを見透かしたかのような一言。ティグアンの性能に自信を覗かせていたので、楽しみになってきました。

営業のオネーサンの説明もほどほどに、それでは出発!・・・意外と走り出しが滑らか。良い感じじゃないか!

そしてディーラーから出る時に、左右を確認しながらいつも通りにブレーキを踏むと、カックンブレーキになってしまいました。

ティグアンは、踏んですぐに減速度が出るタイプのブレーキなんですね。マイカーのつもりでブレーキを踏んだら恐ろしいカックン度合いでした。営業さんが一緒に乗っていなくて良かったぁ~(笑)

1.4Lエンジン恐るべし

まずはドライブモードを設定せず、普通のオートマモードで加速性能をチェックしてみました。前後に車がいないことを確認して、アクセルをON!

すると、控えめながらも「グオオオォォ」と音を立て、猛然と加速していきます!!「は、速ぇぇぇえ」1.4Lのエンジンとは思えないほどの加速性能です。

ティグアンの加速力は、2Lエンジンのマイカーよりも上だと感じました。あとでスペックをチェックしてみたのですが、新型ティグアンのスペックは150psで25kg・m。

出力を見比べるとマイカーのほうが上ですが、トルクの出方が全然違います。新型ティグアンは、わずか1500rpm少々で25kg・mものトルクを発揮するので、加速力が段違いでした。

スポーツモードをON!さらに加速力が・・・

今度はスポーツモードを試してみました。スポーツモードに切り替えるとギアが落ち、通常よりも高回転で走るように変化。エンジン音も通常の状態に比べて、少々聞こえるようになります。

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前の車と車間距離がシッカリ空いていることを確認して、アクセルをON!!!

するとグオオオ!と音を立てながら、ものすごい勢いで加速をします。通常モードでもかなり速くて驚きましたが、スポーツモードはさらに速い!!

は、は・・・速ええええ~っ!」と声に出しそうになりました。そしてメーターに目を移すとトンデモナイ速度が・・・。何キロとは言えませんが、警察に見られたら一発で免許取り消しになるスピードが出ていました。

信号発信時も、アクセルをクンっと踏むと、車がビュンと前に出ます。後ろの車はその様を見て、ティグアンみたいな大きい車がこんなに加速するなんて・・と驚くことでしょう。

1.4Lでもエンジンに不足は全くありません。加速力は十分すぎます。

乗り心地は硬め。良くもなければ悪くもなく

試乗中にいろんな路面の乗り心地をチェックしてみました。凸凹や大きな段差など超えてみましたが、特に不快感は無し。どんな路面でも、ある程度乗り心地を確保しながら走ることができました

乗り心地の質感は硬めで、国産車のようなフワフワ系ではありません。段差を乗り越えた時はドンと入力がありますが、突き上げる感じではないです。

そして乗り心地をチェックしていて思ったことがあります。それは乗り心地重視派の人にRラインは不向きということ。

というのも、今回試乗したRラインのティグアンはスタッドレスタイヤを履いていたので、18インチホイールでした。つまりハイラインと同じ乗り心地ということになります。

18インチでこの乗り心地なのに、もし本来の19インチだったら結構突き上げがありそうです。18インチであれば「硬め」で済みますが19インチだと「硬すぎ」になるかもしれません。

Rラインはサスペンションが他のグレードと一緒なので、スポーツサスではないです。サスペンションとの相性を考えると、19インチホイールはオシャレ目的のオーバースペックのような気もします。

もしRラインにスポーツサスペンションが付いていたら、19インチが良い方向に働いたかもしれないですね。

コーナーでは結構ロールする。BMW X1の感覚でカーブ突入して恐怖

運転に慣れてくると、さっきまでビビっていた加速が段々と楽しく思えてきます。周囲の羨望の視線を少し感じながら、街中を気持ちよくドライブ・・・次はいつもの私の試乗コースに向かいます。

私がいつも試乗に使うコースは車通りが少なく、結構アクセルを踏めるコースです。スピードが出ちゃうので、法定速度オーバーでカーブに侵入して、車の性能をチェックしています。

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長いストレートでアクセルを踏み込む・・・グングン加速してカーブが目の前だ・・パドルシフトでシフトダウン・・・それなりのスピードでカーブ突入・・・ってウワアア!!!

めっちゃロールするやんけ!!!

恐怖を感じて途中でブレーキを踏んでしまいました。普通の速度でカーブすれば問題ありませんが、ちょっとオーバースピードでカーブに入ると、車体が傾くようなイヤなフィーリングに襲われます。

BMW X1に試乗したときは、どこまでも曲がれるような路面に張り付く安心感があったのですが、新型ティグアンはそうはいきませんでした。

それから色んなカーブでロール具合をチェックしてみましたが、やっぱり結構傾きます。直線のときはスピードを出しても安定感がありましたが、カーブ中は安定感がイマイチです。

カーブが連続するようなところだと、車体がユラユラしてちょっと怖い・・・

エンジン性能はBMW X1と同じくらいかソレ以上に魅力的ですが、車体の剛性感や安定感ではBMW X1が数段上だと感じました。

ハンドリングもエンジンも良いのに、カーブで楽しめないのはチョット勿体無い・・・

 

 

【まとめ】

新型ティグアンの試乗記はいかがでしたでしょうか?購入検討中の方や、興味を持っている方に雰囲気が伝われば幸いです。

ところどころ辛口な評価をするところもありましたが、正直に評価をしたつもりです。嘘偽りなく、思ったままを書いてみました。

エクステリアの評価は個人的に100点でしたが、インテリアは落差がありました。エクステリアが良すぎたゆえに、過度に期待してしまったのもありますが、ちょっと寂しい気もします。

走行性能のポテンシャルは、正直なところBMW X1に敵いません。カーブではユラユラしやすくアクセルを積極的に踏む気にはなれなかったです。

なんだかんだ言って、ティグアンすごく欲しい

ここまでインテリアが~とか、走行性能が~と厳しい評価もしましたが、それでもティグアンはかなり欲しい車です。

その理由はエクステリアに心を奪われたから。「この車は自分を輝かせてくれる」と思いました。

こんなにオシャレで高級感があるSUVは、他に無いです。高級感があるのに嫌味じゃないのが良いカンジ。もしこの車に乗れるなら、多少のことは目をつぶろうと思います。それくらいエクステリアが気に入りました。

ロール剛性はそこまで高くありませんが(BMWが高すぎた)街中や高速道路で不足が無いので、充分満足です。

新型ティグアンは「オシャレでかっこいいカーライフ」を求めている人には100点の車だと思います。自信を持ってオススメできます。

逆にドライビングを積極的に楽しみたい人にはBMW X1がオススメです。SUVとは思えない異次元のドライブを味わえます。

もしBMW X1が気になったら、下の方に記事リンクがあるのでご覧になってみて下さい。アナタにあった愛車が見つかると良いですね。

ちなみに・・ティグアン購入予定の方へ

余談ですが、自分がティグアンを買う時のことを想定して、試乗後にRラインの見積もりを出してもらいました。そうしたらお値段なんと約520万円(意外と高い・・レザーシートとかは無し)

でも、事前にネットで「VWさんは値引きしてくれやすい」という情報を仕入れていたので、520万円から結構安くしれるのかな~とおもって聞いてみました。すると・・・

アッサリと「値引きは厳しいですね

まさかの強気価格にビックリしてしまいました。私以外にもVWディーラーに強気交渉される人は、結構多いと思います。これでは販売価格そのままに買わなくてはいけません・・・

しかし実はディーラーさんの値引き額以上に安く、オトクに買う方法があります。この方法なら1~3分の一手間で、10~50万円は車をオトクに購入できます。

これなら、レザーシート・サンルーフ・ヘッドアップディスプレイ等の付けたかったオプションを諦めなくてもいいし、自分の満足するティグアンを手に入れられるはずです。

新型ティグアンをオトクに購入したいと考えている方は、下の記事もご覧になってみて下さい。

車の下取りで超大損!?一括査定を使って値引き額よりもさらに安く買う方法とは!

2017.01.21

ティグアンの大幅値引きはあまり期待できないので、この方法でオトクにMyティグアンをGETしちゃいましょう。

それでは今回はこの辺で・・最後までご覧いただきありがとうございました。

みなさん良いカーライフを♪

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