こんにちは、管理人です。今回はVWゴルフの試乗記をお送りしたいと思います。試乗したのは1.2Lコンフォートライン(ハイラインも試乗したことがあります)。
ゴルフは世間一般からすると「なんで普通の車なのに価格があんなに高いの?」とか「ドイツ版のフィット?」とよく思われがちです。(私もそう思っていたときがありました)
でも実際に運転してみると、とても上手にまとまっていて、レベルが高い車であることがわかります。
試乗したのは最近ではないのですが、試乗したときに感じたことやフィーリングなどは今でもハッキリと覚えています。「Cセグメントの王者」と呼ばれるゴルフに乗れた感動は今も忘れられません。その気持ちが伝わればなぁと思います。
それではさっそく試乗記に行ってみましょう!(写真は撮り忘れたのでネットから借りました)
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VWゴルフ試乗記!まずはエクステリア編から
ゴルフを見て、誰も感じることだと思うのですが、エクステリアは非常に「普通」。
同じCセグメントに属する、BMW 1シリーズ・アウディA3・ベンツAクラス・ボルボV40 などに比べておとなしめで、あまり外車感が無いです。
顔やヘッドライトは日本車には無いセンスの良さを感じさせますが、ボディの形状やデザインなどは普通な感じです。
外車の中では普通な感じで、街に普通に溶け込みます。すれ違うときなどに、車好きであれば「お、ゴルフ」と思いますが、車好きではない方からすれば特に気に留めないようなデザインです。
サイドシルエットも割と普通。ただ、ホイールのサイズは日本車よりも大きいです。日本のコンパクトカーと違って走行性能の高さに重点を置いているので、ホイールも大きく、タイヤも太めになっています。
このあたりは違いが分かる人からすれば「お!」と思うポイントですよね。
引用元 http://minima.c.blog.so-net.ne.jp
リアデザインも割と普通。しかしテールランプは日本車には無い複雑な造形になっており、外車であることをさりげなくアピールしています。またテールランプとテールランプの間にはプレスラインが入っており、陰影がつくようにデザインされているのもポイント。
VWゴルフのエクステリアデザインは本当にさりげない主張が多いです。ボディ全体のデザインはありふれたものですが、ヘッドライトやテールランプなど、ポイントポイントでさりげなく外車感を主張しています。(VWはあまり主張する気が無いんだろうけど)
同系列のアウディもそうですよね。アウディはVWよりもプレミアムな位置づけなので、高級感を意図的に感じさせるように作っていますが、基本的にはシンプルにカッコよくなところは変わりません。
VWゴルフのデザインは、さりげなく外車感を出せる所に魅力があると思います。ベンツAクラスのようにいかにも外車感があるものと対象的な位置づけですね。
ゴルフは、見た目は普通なのに中身はシッカリしているというギャップも良いのかもしれません。
ちなみにVWは「世界の大衆車」を謳っており、多くの方に親近感を感じてもらえるように割と普通のデザインを採用しているのだそうです。ちょっとした補足でした(笑)
インテリア編
インテリアもエクテリア同様に割と普通。普通と言ってもそれなりに質感は高いですよ。
高級車に乗っている人が乗り換えれば物足りなく感じるかもしれませんが、私みたいに普通の国産車に乗っている人からすれば、中々の質感です。
引用元 http://static.clicccar.com
インテリアデザインはとてもシンプル。あまり派手に飾ろうという感じは無く、シンプルで誰からも平均点をもらえるような感じ。このインテリアデザインは長い間所有していても飽きがこなそうなのが良いところだと思いました。
一番お安いグレードのコンフォートラインでも、それなりの質感が保たれており、割と満足できると思います。中には「価格に対してチープだ」という意見もありますが、そういう方にはベンツAクラスがオススメ。VWゴルフはあくまで「普通」が特徴なので、高級感をゴルフに求めてはいけません。
ステアリングのさわり心地も中々でしたよ。超良いというわけではありませんが、これなら長時間握っていても疲れなさそうだと思いました。(私のBRZとは大違いだなぁ、うらやましい)
個人的に驚きだったのは後部座席の広さ!パット見た感じの印象から、後部座席は狭いんだろうなぁと思っていましたが、乗ってみてビックリ。意外と広いんです。
私の身長は160センチ少々ですが、居住空間は十分!ヒザは前シートと十分スペースがありましたし、頭上空間も余裕がありました。175センチくらいまでの方であれば、何も不満なく座れると思います。
女性やお子さんであればスペースは十分に感じると思いますよ~。ファミリーカーとしても結構イケちゃいます。
後部座席はアウディA3やBMW1シリーズよりもゴルフの方が広い!でももっと後部座席のスペースを求めるなら、ゴルフトゥーランかヴァリアントのほうが良い感じです。
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走行性能編
ここからがVWゴルフの本領発揮!エクステリアやインテリアは割と普通で凄みが無いですが、ゴルフは走行性能が一番のウリです。ちなみに試乗車はゴルフ1.2Lコンフォートライン。
静粛性
静粛性能は高いです。高級車のようにドアを閉めた後に室内が「シン・・・」とする感じはありませんが、一般的な水準でいえば高いところに位置していると思います。
タイヤの不快な音も無いですし、エンジン音も静か。走行中に90キロくらいまで出してみましたが、風切り音なども少なくて、結構静粛性が高いなと感じました。これなら高速道路でスピードを出しても、それなりに静かだと思います。
マイカーと大違いやで、ホント。
乗り心地
乗り心地の質感はフワフワ系ではなく硬め。これは国産コンパクトカーとは絶対的に違うところです。(最近の国産車は乗り心地を欧州車に似せようと努力していますが)
足回りが硬めというと不快な乗り心地をイメージする方もいるかもしれませんが、まったくそんなことは無いです。道路の凸凹や段差でも突き上げることはなく、車がしっかりといなしてくれます。
運転しながらサスペンションがしっかり仕事をしているのが伝わってきました。車内に不快感が伝わらないようにフィルターされている感じですね。この感じはすごく好き。安定感は感じるのに、不快な突き上げとかはうまくシャットアウトされてる。
ただ硬いだけのサスペンションだと段差でボコンとハネたりして不快なのですが、そういうのがなくフラットに走れるのはさすが。対象的に私の愛車(BRZ)はまさしく「ただ硬いだけのサスペンション」を装着しているので、段差でハネまくり・・・
足回りの出来具合は走行性能にも関係してくるのですが、ゴルフはとても安定感を感じるんですよね・・・ガチーっと路面とくっついている感覚がステアリングから伝わってきて、安心できます。
そういえばゴルフはアウディA3と乗り心地がスゴク似ていることに気づきました。やっぱり同グループだから味付けは似ているのかな?つい最近、新型のアウディA3に試乗してきたばかりですが、A3は同じ質感の乗り心地でもスポーツカーのような味付け。ゴルフはもうちょっとユルい感じでラクーに運転できる感じでしたね。A3が意外とスポーティだったのに驚きました。
ゴルフはBMW 1シリーズともまた違った乗り心地ですね。1シリーズも結構良かったなぁ。
ボーっとラクに運転するならゴルフが一番かな?良い意味でユルさがありますし。
ハンドリングは丁度よい
ハンドリングはとても軽いですね。スイスイ~っと動かせます。ハンドリングには適度に遊びもあり、普通に運転しやすいです。スポーツカーのように機敏すぎることもなく、だれでも扱いやすいと思います。
走行中に狙ったラインをしっかりトレースできて運転しやすい!機敏すぎず、ダルすぎずでバランスが良いです。

エンジンは1.2Lで十分。意外にも速かった
ゴルフコンフォートラインに積まれているエンジンは1.2L。1.2Lと聞くと物足りなそうなイメージですが、乗ってみると意外にも十分でした。
超絶速いわけではありませんが、街中で走る分には加速感は十分。ベタ踏みすると街中では十分すぎるくらいの速さでした。国産車の1.2Lエンジンとはワケが違いますよ。1.2Lでこんなに十分なのにGTIとかRだとどうなっちゃうんだろうか・・・
モアパワーを求めない人には1.2Lか1.4Lで十分すぎると感じました。4人乗せて移動することが多い人は1.4Lの方がいいかな??1.2Lだと登り坂では「もうちょっとパワーがほしいかな~」と感じます。
低回転から最大トルクが出るようにセッティングされていることや、VW自慢のDSCが機能していることが関係しているのだと思いますが、1.2Lとは思えないような加速性能を感じることができました。
ちなみに急発進はちょっと鈍いかもしれません。信号が赤から青になった瞬間にグっ!!とアクセルを踏むと、ワンテンポ遅れてパワーが盛り上がります。これは多くのゴルフオーナーが同じことを言っていますが、急発進にはちょっと弱いみたいですね。(普通に発進する分には何も不満は無いですよ)
やっぱりアウディやVWは、急発進時にDSCクラッチを守るようにコンピューターが制御をいれるようです。よほど急発進したい人じゃなければ不満に感じることはないですが、そういう一面も見られました。

ロールするけど、ロールしない
ゴルフはコーナーではちょっとロールします。スピードに乗ったまま、カーブを曲がってみたのですが、カーブ中に外輪の方が沈み込むような感じがあります。
おそらくそれなりにロールしているんだと思いますが、不安感は無かったです。こういうときに、ボディ剛性が弱かったり、サスペンションがフニャフニャだと不安感を感じます。でもドライバーの自分には「ロールはするけど破綻はしなそう」という安心感がステアリングから伝わってきていました。
こういうコーナー中の安定感は国産のコンパクトカーでは得られないフィーリングです。
自分はホンダのフィット(4WDハイブリッド)を運転することがあるのですが、比べてみるとやっぱりゴルフの安定感はスゴイと感じます。フィットはステアリングの手応えが薄く、カーブ中の確かな安定感を感じることができません。でもゴルフだとドシーッとして車体が安定しているのが伝わります。
やっぱりボディ剛性やサスペンションのクオリティが違うのだと思いますが、ロールしても全然不安感が無いです。さすがドイツ車だけあって、中身はガッチリ作られてます。
まとめ これが世界水準のクオリティ
VWゴルフの試乗記はいかがでしたでしょうか。なんとなくゴルフの良さが伝わっていれば幸いです。
ゴルフは飛び抜けた何かがあるわけではないですが、すべてがバランスよくまとまっています。乗り心地も良いし、安定感もあるし、機敏すぎずに扱いやすいし・・それぞれがハイレベルでバランスしているんですね。
どこかが飛び抜けていると車は扱いにくくなったりしますが、そういうところがなく、誰にでも気軽に安定した走りが味わえるのがゴルフの良いところだと思います。
さりげなく高性能車に乗りたい人にはドンピシャですよ。
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