2017年5月22日、発売したばかりの新型インプレッサXVを早速試乗してきました。試乗車は最上級グレードの2.0i-S EyeSight。
評判の良い新型インプレッサがベースになっているので、試乗する前から「良い車なんだろうな」というのはイメージしていたのですが、想像通り良い車に仕上がっていました。というか想像以上でした。
どこかにズバ抜けた特徴があるわけではありませんが、とにかく上手~くまとまっています。正直、かなり良いです。
今回は私が試乗で感じたこと・気になったことを記事にしていきます。XVが実際どんな車か気になっている・購入候補だけどどんな車か気になる、という方の参考になれば幸いです。
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1 新型インプレッサXV試乗記!まずはエクステリア編
- 雑誌とかで見るより全然カッコイイ
- 下位グレードと上級グレードでそこまで差が無い
- オプションのルーフレールは付けたほうが断然カッコイイと思う
① 画像で見るより全然カッコイイじゃないか

実物を見て思ったのは「雑誌や画像で見るよりもかなりカッコイイ」ということです。
前から見るとアグレッシブかつスポーティな顔つきで普通にカッコイイ。レヴォーグやWRXのようなガンダム感も無く、多くの人に受け入れられるスタイリッシュな顔立ちですね。
試乗車にはLEDヘッドライトが付いていたので、さらに締まりのある顔になっていました。
② ボディ下のブラック樹脂パーツがイイ!
ボディ下部に付いているブラックの樹脂パーツも良いですね。最近のクロスオーバー・SUVのトレンドとも言えるデザインです。
ボディ下部がブラック化されていることでSUV感が際立って、タフなイメージに仕上がっています。これがあると無いでは全然違うんですよね。ツルンとしているよりもこっちの方が絶対にカッコイイ。
全グレード、この仕様になっています。
③ 個人的な意見だが、オプションのルーフレールは付けたほうが絶対カッコイイと思う
雑誌や画像で見てもそうですし、ホームページでXVを見ても、普通についているルーフレール。実はこれオプションなんです。
ルーフレールがついているとSUVのようなタフなイメージに仕上がってカッコイイのですが、付いていないXVを見るとものすごく寂しく感じます。ルーフレールが付いている姿に見慣れているからでしょうか。

上の画像はルーフレールが付いていないXVですが、なんか寂しくないですか?物足りないような気がします。
それにルーフレールをオススメする理由はもう一つありまして・・・ルーフレールをつけるとアンテナがシャークフィンに変わります。ルーフレールとシャークフィンアンテナはセットなんです。
昔ながらのアンテナがニョキっと付いているよりも、下の画像のようにシャークフィンの方が、明らかにスマートで「今っぽい」です。

ルーフレール&シャークフィンアンテナが付いたこの姿こそ「ああ、コレコレ」ってなりますよね。実際、ルーフレールが付いているからって何かに利用することは無いと思いますが、それでもこの姿にしたくて付けたい装備だと思いました。私だったら絶対付けます。
④ 上級グレードじゃなくても普通にイイ感じ!
インプレッサXVはグレードが違っても外観があまり変わらないのが特徴です。1.6LのグレードでもLEDヘッドライトのオプションを付けるだけで普通に良い感じになります。
さらにプラスしてルーフレール・シャークフィンアンテナのオプションをつければ、画像や雑誌などで見慣れたカッコイイ新型XVの完成です。
1.6Lのグレードを選んだからといって、上級グレードに比べて極端に寂しい感じが無いのはイイなと思いました。
2 内装・インテリア編
- 先代よりも明らかに質感UP
- 200万円台でこの高級感は立派
- 下位グレードでも基本的な内装は共通でショボくない
- 2Lエンジンのグレードはオレンジステッチ内装でオシャレ
① 200万円台でこの内装!?質感高い!

前期型に比べて明らかに内装の高級感がUPしました。200万円台の車でこの内装はちょっと凄いですね。普段、レガシーに乗せてもらうことがあるのですが、正直レガシーよりもセンスがあると思いました。
私が試乗した2.0i-S EyeSightは上級グレードということもあり、オレンジ色のステッチが入ったりシートが豪華なものになっていました。シートの座り心地も良くてかなり好印象です。
見える部分にはソフトパッドが使われており高級感が感じられます。それにメタルパーツもプラスチッキー感が無く、しっかりとした素材が使われています。インフォメーションパネルなどのデジタル表示もキレイでとても見やすかったです。
この内装だったら友達を乗せてもチャチだと思われることもないし、インテリアにコダワリがある人も満足できるレベルのハズ。価格に対してのクオリティがズバ抜けてます。
② 上位グレードじゃなくても、内装の高級感はなかなかのもの

上級グレードを選ばなくても高級感のある内装になっています。上の画像はショールームに置いてあった1.6i-L EyeSightの内装を撮ったもの。なかなかの質感じゃないですか??
シートの素材・ステアリングの素材・シフトレバーカバーのブラック化など、それなりに差はあるのですが基本的な内装はそのままなので、1.6Lのグレードでも高級感を感じることができると思います。
個人的に1.6Lと2Lのグレードで一番違うのはオレンジステッチ内装による印象だと思っています。オレンジステッチ内装だとオシャレ感・高級感がありますよね。
逆にオレンジステッチの内装とか特にいらないよという人には、1.6Lエンジンの内装でも十分でしょう。
③ コレ助かる!三角窓が大きくて、周囲の確認がしやすい!
ドアミラーの付け根あたりについている三角窓、これが大きくて周囲の確認がとてもしやすいです。三角窓の視界が良いのと悪いのでは、体感的な視界の幅が全然違います!!
これが視界に与える効果は絶大。マイカーは三角窓が完全に塞がっているので、視界が狭いです。スバルは安全を謳うだけあって三角窓の視界を考慮した車作りをしていますね。
XVの三角窓はただあるだけじゃなくて、シッカリ大きく作られているのがポイント。ドライバーに優しいです。
④ 余談 スバルのこだわりにちょっとニンマリ
普通にXVを運転していればまず気づかないような所に、スバルのコダワリがあることを教えてもらいました(笑)
どこにこだわりのポイントがあるのかというと・・・窓を締めるときに静かに閉まるところ!私も全く気づきませんでしたが、営業さんに言われて気づきました。
これまでのスバル車は窓を締めるときにウイーン・・・ガシャっと、勢いあるままドア上部にガラスが突っ込むような感じでした。
しかし新型XVは窓が上まで締まり切る直前に少し減速して、スっ・・と、いささか静かに閉まるようになりました。ただ窓が閉まるという何気ない動作ですが、そこに優しさを加えたのが密かなこだわりだそうです。
言われなければ気づかないけど、そういう所にコダワリを持ってクルマを作れるスバルさんは、やっぱりステキなメーカーだと思いました。さすが職人気質ブランド!
3 後部座席について
- 男3人で長距離はきつい
- 女性・子供なら問題ないと思う
- 特別広いわけではないけど狭くもない
- 真ん中シートにドリンクホルダー付きの肘掛けがある
① 広さは普通。過度に期待しなければ十分なスペース

画像がわかりづらくてスミマセン。膝から前席までは握りこぶしで2,3個分くらいのスペースがありました。(私の身長は160センチ少々)足元も足を動かせるだけの余裕があり、それなりのスペースは確保されています。
外からXVを見たイメージ通りの広さという印象でした。狭くもなければ広くない・・・という感じですね。
② 後ろに男3人はちょっと狭いかも。女性や子供、家族で使う分には問題なし
小柄な私でも後ろに3人はちょっと狭いかなと思いました。もちろん男3人でも座れるのですが、長距離だとチョット疲れるかな・・・というのが正直なところ。
奥さん、子供などファミリーユースで使う分には十分なスペースだと思います。家族でXVを使いたい人も多いと思いますが問題無いです。
あと、後部座席の真ん中を引っ張るとドリンクホルダーが付いた肘掛けになるのはGOOD。後ろに座っている人も快適に過ごせます。
③ 荷室の広さはコンパクトカーくらい。そこまでタップリではない
荷室の広さはそこまで広くないです。普通のコンパクトカーよりもちょっと広いかなくらい。ただ、普段使いする分には困ることはないかなと言う感じです。
お子さんの部活の試合で荷物を積むとか、自分の趣味の道具を積むとか、ソレぐらいであれば問題無いレベル。ガッツリ荷物を積んで走りたい人はレヴォーグの方が良いかもしれません。
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4 エンジン・加速力等
- 車内に聞こえる排気音・エンジン音が大きい(気になる人は気になるかも?
- 低速加速が良い
- 一気に加速したいときに物足りなさを感じる
- 停止からの流れに乗るまでがスムーズでストレスリー
- 個人的にはスポーツモードよりも普通のモードが気に入った
① 停止からの加速が速い!流れに乗るまでがスムーズ
試乗車は2Lエンジン。馬力は154ps、トルクは20kgf・m。
まず走り出してすぐに思ったのが、加速が良い!ということ。ディーラーから一般道に出るときにチョコンとアクセルを踏んだらグンッ!と車が前に出てビックリ(笑)
スペック上では20kgf・mですが、実際の低速加速の鋭さはソレ以上に感じます。停止している状態からでもすぐに流れに乗れました。多くのユーザーは普段は街乗りが多いハズなので、信号発進の加速が良いというのは嬉しいポイントだと思います。
② 一気に加速したいときにちょっと物足りないかも?
前の車との距離が空いたときに、ある程度アクセルを踏み込んでみました。低速加速がドン!と速かったので急加速もさぞスゴかろうと思ったら、意外にもちょっと遅かった?です。
実際には遅くないのかもしれませんが、低速加速の鋭さから想像していたよりは物足りないというのが正しいかもしれません。
それにXVはエンジン音が結構車内に入ってくるので、それも関係していると思います。アクセルを踏み込んだときの音の盛り上がりに対して、加速力が連動していないのが余計にそう感じさせるのでしょう。
きっとXVは街乗りの扱いやすさに重点を置いたエンジンセッティングなんでしょうね。街乗りスピードでクルージングしながら車内で会話を楽しむような・・・そんなシーンをイメージして作られたのかな~なんて考えちゃいました。
③ 車内にエンジン音が結構入ってくる。気になる人は気になるかも?
走っていて気になったのが、音です。おそらくエンジン音だと思いますが、アクセルを踏んだときの音が思ったよりも大きいんですね。うるさいレベルまではいかないですが、静かな車が好きな人は気になるかもしれません。
ちなみに私は、初めは「ちょっと音が大きくて気になるな・・・」と思ったのですが、走っているうちに忘れていました。気にしないようにすれば特に気にならないかも?
④ スポーツモードよりも普通モードのほうが気に入った
試乗コースでカーブや坂が連続する道を走ったときにスポーツモードに入れてみました。スポーツモードに入れると回転数を引っ張るようになり、アクセルレスポンスが上がります(可変ダンパーではないので足回りの硬さなどは変わりません)
スポーツモードを堪能しようとアクセルを踏んでみましたが、正直そこまで違いがわかりませんでした。もうちょっと時間をかけて走ればわかったかもしれませんし、私の神経が鈍いだけなのかもしれません。
逆に印象に残ったのがエンジン音の大きさです。回転数を引っ張って走るのでちょっとウルサイと感じました。私は元来スポーツカーが好きなのでエンジン音が聞こえるのは歓迎なのですが、楽しいタイプの音ではなかったので、ちょっと耳障りでした。
それであれば普通のモードの方がイイかな・・・と。普通のモードでも加速力は十分ですし何の不満もありません。
5 乗り心地・静粛性・車体性能
- 18インチとは思えないほど乗り心地が良い
- 突き上げの衝撃が非常にマイルド
- 静粛性は並?
- ゆらゆら・フワフワせずドッシリ安定している
① 乗り心地メッチャええやんか!18インチホイールとは思えない!
試乗車は上級グレードでしたので18インチホイールを履いていました。試乗する前は「インプレッサで18インチとか乗り心地悪そう・・・ちょっとミスマッチでしょ」とか思っていたのですが、良い意味で期待を裏切られました。
走り出してみると18インチのネガティブな部分を全く感じないのです!!段差や荒れた路面を走っていても非常に乗り心地が良い!自分のこれまでの感覚で「あの段差ちょっと衝撃大きそうだな」と思っても、トンと走り抜けていきます。これにはホントに驚きました。
ほぼ確実にレガシーよりも乗り心地が良いと思います。レガシーは段差で結構バタバタしますよね。それにマイカーのBMW 3シリーズよりも乗り心地が良いです。マイカーも18インチを履いているのですが、XVのほうが圧倒的にショックの吸収が上手・・・参りました。
しかもXVは揺れの収まりも早いんですよね。車酔いしにくいという点でも優れています。
国産で、しかもCセグメントで18インチホイール履いて、こんなに乗り心地が良いなんて考えられませんでした。17インチだとどれだけ快適なんだろう・・・。この乗り心地の良さなら18インチの2Lグレードも普通にオススメできます。
② ボディ全体で衝撃をいなしている!これが新プラットフォームの威力か
なんでこんな大きいホイールを履いていて乗り心地が良いんだろうと営業さんに聞いたら、「新しいプラットフォームの剛性がとんでもなく高いから」だと教えてもらいました。
サスペンションの取り付け剛性だけでなく、車の基本骨格全体の剛性が高く、段差の衝撃などを車全体で受け止めているから乗り心地が良いそうです。言われてみればサスペンションがバタバタすることがありませんでした。
かつてのプラットフォームに比べて各部が二倍近く剛性が増しているようですが、とんでもなく良い車になっていますね。
③ 静粛性は並?
静粛性は普通くらいだと感じました。風切り音なのか、エンジン音なのか、排気音なのか・・・乗り心地の良さに比べるとちょっと物足りない部分です。
④ ドッシリとした安定感。完全にドイツ車レベル
新プラットフォームSGPの効果が如実に体感できます。ただ直進を走っているだけでもビシーッと安定感が感じられます。カーブでもフラフラせずにかなり安定して走れました。
なんなんだ、この安定感は・・!タイヤからボディまで動きが連動していて、ドッシリとした一つの塊が動いているような感じ。まるでVWのゴルフみたい。
VWのゴルフも見た目の割に走ってみると車体がすごくドッシリ安定している車なのですが、それに近いフィーリングでした。インプレッサシリーズはもう確実にドイツ車の域だと思います。
このクラスでこんなに基本性能が高い車なんて、トヨタにも日産にもどのメーカーにも無いです。さすがスバルだわ。
6 【まとめ】車体の基本性能がとにかく良い車。走り好きにも女性にも誰にでもオススメできる万能車
インプレッサXVを試乗してみて、一番印象的だったのは車の基本性能の高さ。直進でも、カーブでも、とにかく車がビシっと安定していました。この基本性能の高さが印象的すぎて、全開加速が少々鈍いことなんて全くデメリットに感じません。
ハンドルを取られることもなかったし、カーブでフラつかないし、とにかく車の運転が簡単!「何にもストレスを感じることなく”高いレベルで安定して走れる”ことがこんなに快適なんだ」と感じさせてくれました。
特別スポーティなエンジンを積んでいるわけでもないし、ハンドリングが超クイックなわけでもない・・・普通なんですけど、その”普通のレベル”がスゴく高い所にあります。
こんなに上手にまとまっている車って・・・ちょっと思い当たらないですね。本当にVWゴルフみたいな基本性能の高さが活きている車だと感じました。それに見た目もファッショナブルだし、内装も上質になりました。この車本当に200万円台の車か?!って感じですね。
ちなみに・・新型インプレッサXV購入予定の方へ
新型インプレッサは元から普通にカッコイイですが、できればLEDヘッドライトやルーフレールといったオプションは付けておきたいところ。それらの装備が付いているとさらにかっこよくなります。
しかしそれらのプションを付けるとなると10万円以上は必要・・また、それらのオプションを付けなくても200万円以上する高級車ですから、できるだけ安く済ませられたらソレに越したことはないですよね。
現在、新型XVは発売したてということもあり、積極的な値引きは行っていない状態です。
でも実はディーラーさんの値引き額以上に安く、オトクに買う方法があります。その方法とは愛車を下取りに出さずに買取屋さんに売却すること。1~3分の一手間で、新型XVを10~50万円は車をオトクに購入できます。
「ウソでしょう?」と思われるかもしれませんが本当の話です。意外と知られていないのですが、ディーラー下取りと買取屋さんに売却するのでは金額がガッツリ違います。
新型XVをオトクに購入したいと考えている方は、下の記事もご覧になってみて下さい。
自分の要望や好みを妥協することなく、納得のMyインプXVをゲットしちゃいましょう。
それでは今回はこの辺で・・最後までご覧いただきありがとうございました。
みなさん良いカーライフを♪
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