大体の乗り物についているサスペンション。小さい乗り物だと自転車から、大きな乗り物だと飛行機にまで使われているもの。
今回は車のサスペンションについて、役割や交換時期、費用について調べてみました。
スポンサーリンク
サスペンション交換費用
サスペンション交換!車のパーツを変える時はワクワクするものです。
けどどれぐらい費用がかかるのだろうか?
本体の値段を含む、工賃や一緒に変えた方がいいところをまとめてみました。
サスペンション本体価格
あなたが選ぶサスペンションにより値段がピンからキリまで。
純正品でも社外品でも車種によりますが5万円から10万円ぐらいの物が妥当でしょう。
純正でも4万円ぐらいしますが、社外品では3万円台から高いものでは20万円ほどするものまで。
もちろん高級車の方が各パーツの値段が高いです。
カーショップに行くとサスペンションメーカーの試乗イベントをやっていたりします。
値段や乗り味を検討する際は、是非足を運んでみましょう。
サスペンション交換の工賃
車種、形式、交換する箇所により、工賃ももちろん変化していきます。
カーショップ関連ですと、オートバックスで20000円からとなっており、持ち込みの場合はどこも1.5倍から2倍の工賃となっておりました。
新品で購入する際はカーショップなどを利用した方が全体的な金額は抑えられそうです。
もちろん足回りの変更をした際にはアライメント調整等必要になってきますので、安いからと言って、変なところにお願いしてしまうと再調整のために余計な費用がかかってしまいます。
サスペンションの役割

バネというイメージが強いサスペンションですが、実際の役割は基本走行性能に関わる全ての動作に作用している。
加速時、減速時には、前輪、後輪のサスペンションが前後し、コーナー時は左右のサスペンションが前後し、ロールを行い車体の安定を保っています。
そしてもちろん乗り心地にも影響があります。
路面影響をモロに受けるのはタイヤですが、それが車体に伝わるまでの間にサスペンションがあります。
そして、路面の細かな振動も、段差も全てこのサスペンションがショックを吸収しているといっても過言ではありません。
仮に現代に馬車があり、木製の車輪でサスペンションがない物を想像してみてください。
体中痛くなるのが目に見えますね。当時のお姫様たちには過酷な移動だったのかと思うと気の毒です。
サスペンションの構成
車のサスペンションは、スプリング、ダンパー、アーム類、ブッシュで構成されています。
各構成の動きを確認してみましょう。
スプリング
タイヤから見えるコイル状になっているバネです。
縮んだ分伸びるので、これが走行中のショックを跳ね返す役割を担っています。
ダンパー
ショックアブソーバーともいわれております。
スプリングがショックを跳ね返すだけだと永遠とバウンドしてしまいますよね?
スプリングが伸び縮みする際に、それを減衰する効果があり、ショックを軽減する役割を担っています。
アーム類
足回りを支えているサスペンション構造。
何種類かありますが、大まかに2種類に分けて取り上げてみます。
車軸式
左右のタイヤが繋がっているシンプルな構造。
安価で耐久性が高いが、左右が繋がっているので、左右別々の動きになる路面の影響を受けやすい。
独立式
車軸式とは違い、左右のタイヤが独立して動くため、少々複雑。
その分アレンジの幅も広がるがコストが高い。
左右のタイヤが独立している分、左右別々の動きに柔軟に対応できる。
ブッシュ
主にゴムで出来ている支えの部分。
足回りとボディが繋がるところに設置されていることが多いのですが、大きな振動というよりは細かな振動をキャッチしてくれる役割を担っています。
サスペンションの耐用年数
- 10年乗っている車
- 5万キロを超えた車
もちろん乗り方や使い方によっても多少前後します。
何が劣化するの?
主に変えなくてはいけないのがダンパーとブッシュ類。
基本サスペンションでいうスプリングはほぼ劣化しません。
車が寿命を迎えるまでスプリングの交換はしなくても大丈夫。
アーム類の足回りも、ぶつけたり、事故がなければほぼ問題ないと言って過言ではありません。
スポンサーリンク
交換時期の目安について
車に乗っていて悩むのが交換時期。
サスペンションが寿命を迎えてると思える症状をピックアップ。
- ギシギシ、ガタガタ、ゴンゴンと異音がする。
- 車が真っ直ぐ走らない。
- 平らな道でも車が前後左右に揺れている。
- タイヤの偏摩耗。
- 車高が低くなった気がする、底面をするようになった等。
上記の症状が表れていたらサスペンションの交換時期かもしれません。
サスペンションの不具合が車に与える影響
もう長く乗ってるから経年劣化は仕方ない。
まだ乗れるし、少しぐらい乗り心地が悪くなるのは仕方ないと思っておりませんか?
サスペンションの不具合が車に与える影響をお教えします。
- 建付けが悪くなる。
- ブレーキの利きが悪くなる。
ショックを吸収しきれていないとなると、車本体へのダメージが。
歪みや捻じれが生じ、ドアの締まりが悪くなったり、路面に対応しきれずブレーキの利きが悪くなったりします。
ちなみに良く街で見かけるタクシー、利用したことありますか?古い車体を利用している場合生産からかなり年月がたってます。
基本的にサスペンションの交換を行っていないため、乗り心地が悪くふわふわ動くことを身近で体験できる乗り物かもしれません。
交換時のメリット、デメリット

サスペンションを変える理由は大体以下のどれかに当てはまると思います。
- 純正交換(ヘタってしまった)
- 乗り心地改善目的
- ドレスアップ目的
- 乗り味変更目的
今回は目的別メリット、デメリットの紹介。
純正交換、乗り心地改善目的
メリット
- 乗り心地がよくなる。
- ダンパー交換のみとなれば少しは安く抑えられる。
デメリット
- 特にデメリットはないけど費用がかかること
ヘタってしまったサスペンションを交換すると新車同様の乗り心地まで改善されます。
ブッシュ類の交換も行っておくと、新車時の乗り心地まで回復します。
一式交換よりは費用が抑えられます。オーバーホールできるサスペンションなら新しいのを買うよりお得かも?
ドレスアップ、乗り味変更目的
メリット
- 車高調を使えば簡単に車高ダウンが可能。
- ハンドリング性能向上。
デメリット
- 車検対応の地上高を確保しましょう。
- 思いのほか乗り心地が悪くなる可能性が
見た目もドレスアップでき、乗り味もスポーティーに変えることができます。
コイルも純正より短く硬くなるため、ハンドリング性能、コーナリング安定など走行性能があがります。
車高をギリギリまで下げると、次回車検時に少しヘタってしまい、最低地上高を確保できなくなる場合があるため、要注意。
純正とは違い、スプリングも基本強化されるため、地面からの衝撃も今までよりは強く返ってくるでしょう。
以上を踏まえ、自分の車に合ったサスペンションと、何を変更したいか?を考えてみましょう。
車種によりグレードの違いで適合しないサスペンションもあります。
車検証と型番を合わせて自分好みのサスペンションを探してみましょう。
まとめ
- 費用は車種によるがパーツで5万円から10万円ぐらい。
- 工賃については2万円から。持ち込みだと1.5倍から2倍かかる。
- 総合的に見てもカーショップで購入し、そこで行った方が補償や総合金額で安上がりかも。
- 交換のタイミングは、異音や乗り心地。
- ドレスアップをしてもいいけど、行動を走れる車検対応仕様に!
- せっかく変えるならブッシュ類など細かいものも一緒にやってしまった方が乗り味的にも、工賃的にもお得
いかがでしたでしょうか?サスペンションと一括りに言っても色々なパーツが支え合ってできています。
パーツバランスを崩してまで変更することはないのですが、無茶なカスタムは車の寿命を縮めることにもなりますので、あなたが乗っている車の適合等調べてから交換してくださいね。
自分の乗り味にあったサスペンションで車も心もウキウキ、いい気分でドライブしたいですね。
スポンサーリンク
関連記事