2015年、プジョー208はビッグマイナーチェンジを行い、「新型」とも言えるような変化を遂げました。
賛否両論だったセミオートマを6ATに変更、エンジンも308と同様のものに変わっています。この208、以前のものよりもかなり好評なようです。
以前までのちょっと時代遅れ感があった208から一気に変化し、隔世の感があるほどだとか・・・
今回は新型208の試乗評価をまとめていきます。
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プジョー新型208の試乗評価まとめ
評価をエクステリア・インテリア・走行性能の三項目に分けてご紹介していきます。
エクステリア
- コンパクトなボディにしっかりと厚みがあり、同クラスの中では高級感がある
- カッコイイというよりは上品な印象
- 曲線中心のデザインで国産車にはない感じのデザイン
- 飽きの来ないシンプルなデザイン
- 塗装がキレイ
- 押しが強すぎないので中性的。男女どちらが乗っても似合いそう
エクステリアは高評価多数で、不満点は見られませんでした。
評価の中でも特に多かった意見が「曲線美」や「厚みのあるボディ」。プジョー208のデザインは曲線的で他車には無い雰囲気になっています。
現代のコンパクトカーは押しやハリのあるデザインが多いですが、その中で曲線を多用した女性的なフォルムは、とても斬新です。
上品な雰囲気に、ヘッドライトやフロントデザインのシャープさが上手く馴染んでいるのもいいですね。エレガントとシャープが喧嘩せず、マッチしている気がします。
曲線を多用しているからなのか、ボディにはムチっとした厚みがあり、コンパクトカーなのに大きく見えますね。国産コンパクトは薄く角ばっているものが多いので、平面的です。
アルファロメオを見たときもそうでしたが、この厚み感って上品さを感じさせる重要なポイントだと思います。明るい色がよく似合うのはデザインの良さが関係しているんでしょうか。
インテリア
- 高級感はないけどシンプルで品がある
- 無理に高級感をアピールしていない
- ハンドブレーキ時に肘掛けがジャマ
- カップホルダーの使い勝手が悪い
- どこのナビとも違い、扱いにくい
- シートが疲れにくくて良い。長距離運転でも大丈夫
- パノラマサンルーフが開放感あって良い!
- パノラマサンルーフを開けたときに車内が明るくなって最高
良いところ
インテリアの良いところはシートとパノラマサンルーフでした。
308でもそうでしたがシートはかなり良いみたいです。片道200~300キロくらいなら特に疲れないという意見も見られました。(個人差はあると思いますが)
208のようなコンパクトカーでもキチンとしたシートが装備されているのは良いですね。「コンパクトだから」と手を抜いていない所にプジョーの本気が見えます。
パノラマサンルーフもかなり好評でした。後ろの方までしっかりと開くので、オープンにしたときは車内がとても明るくなるようです。後席の方にも評判みたいですよ。
イオンとか大きなスーパーにいくと天井から光が入るようになっていますが、自然光が入るか入らないかで印象が全然違いますよね。パノラマサンルーフをオープンにしたときには、それに近い開放感があると思います。
パノラマサンルーフは308には無かったので、208でパノラマサンルーフを付けれるのはかなりオイシイです。(308はswだと付けれるがハッチバックには設定が無い)
イマイチなところ
インテリアのイマイチなところは、カップホルダーやナビの使い勝手が挙げられていました。
カップホルダーはシフトレバーの前にあるのですが、レバーに近すぎて使いにくいようです。
↑の画像のように小さいペットボトルなら収まりますが、普通の500ミリペットボトルだとスイッチ類に干渉しそうになります。
それどころかシフトレバーを動かす時に、当たることもしばしばあるのだとか・・・こういうちょっとしたところは日本車の方が上ですね。オモテナシ精神の違いかもしれません。
そしてもう一つイマイチなのがナビの使い勝手。「問題ないよ」という人もいると思いますが、不満点として挙げている人も多く見られました。
普通、ナビってどこのメーカーのでも少し触ればなんとなく操作できるようになると思うのですが、プジョーの純正ナビは「どこ押せば、どうなるの系」のナビみたいです。
慣れてしまえば問題は無いでしょうけど、それまでが面倒くさいと思います。試乗するときにはナビの使い勝手もチェックしておいた方が良さそうです。
走行性能
- 1.2L 3気筒ターボでも問題なし
- 発進からスピードに乗るまでスムーズ
- どちらかというと柔らかめよりも硬めのサスペンション
- 国産の1200ccとはまるで違う
- ロールするけど不安感が無い、不思議な足回り
- 日常域ではパワフルだけど、高回転域でもうひと伸びが無い
- 強い横風に当たった時にぐらつく
- ハンドリングは軽快でコーナリングが楽しい
エンジン性能
「3気筒ターボ」というと物足りなそうに見えますが、運転してみるとその心配は杞憂なようです。1500rpmで20kg・mを発生するので、思ったよりもスムーズに加速していけるのだとか。意外なパワー感に驚く人も多いみたいですよ。
スポーツカーのように高回転までずーっとパワーが出続けるようなエンジンではありませんが、国産の同排気量の車よりは明らかにパワー感が上のハズです。
よほど飛ばさない限り、街乗りから高速道路までストレスフリーな加速を体感できると思います。
ちなみに、1500rpmで20kg・mって、発進加速は結構速いです。余談ですが、もし私の愛車BRZと信号発進でヨーイドンしたら、最初の数十メートルは208の方が速いと思います。
1500rpmで20kg・mってスゴイなぁ・・・
乗り心地
サスペンションは硬すぎないけど、少々硬めな質感のようです。
硬めというとネガティブな印象を受ける方も多いと思いますが、新型208はサスペンションの成熟が進んで、かなりしなやかな足回りになっているといいます。
スポーツカーのようなハネたりゴツンとする硬さではなく、引き締まった印象と捉えるとイメージしやすいかもしれません。
スポーツカーなどは足回りを固めにして、揺れやロールを押さえ込んでいますが、プジョー208は少しストロークさせて、不快感を逃がすようなセッティングがされています。
国産車のようにフニャフニャしていないけど硬すぎもしない・・・208はそんなセッティングになっているみたいです。(308でも同様の評価が見られました)
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個人的イチオシ、アリュールシエロパッケージ
プジョー208には6つのグレードが用意されています。その中でも個人的にイチオシはアリュールのシエロパッケージです。
6つのグレードの中でも1番ラグジュアリーに振っているモデルで、価格も256万円とコンパクトカーにしては高めです。
それでもシエロパッケージがオススメな理由としてはパノラマサンルーフが付いているからです。他のグレードにはパノラマサンルーフが無く、シエロだけに唯一設定されています。
(あと、前から見た時にルーフが黒く見えてカッコイイという理由もあります。)
このサンルーフがあるとないとでは車内の明るさや開放感は全然違ってくると思います。車内が広く感じるような開放的な空間になるはずです。
ただ、価格が価格なので誰にでもオススメできるわけではありません。(他のグレードであれば30万円ほどお安く済みますので・・・・)
オススメできる人は、後席に人を乗せる機会があるひとです。小さいお子さんから、女性まで幅広い人から好評なハズです。
「一緒に乗っている人と楽しい時間を過ごしたい」
そう思える方にシエロはピッタリなんじゃないかと思います。
プジョー208の動画
208って走っているところを見ると、とてもカッコイイですね。37秒くらいからパノラマサンルーフの映像が移るのですが、とても開放的で良い感じです。
これで晴れた日曜日のドライブとか行ったら最高だろうなぁ・・・
まとめ
- エクステリアは曲線的なデザイン、肉厚なボディでエレガントさを感じる
- インテリアはシートが高評価。長距離運転でも疲れにくい
- カップホルダーとナビは使い勝手が悪い
- 走行性能は高評価。硬めの質感だが不快感を感じさせない絶妙なセッティング
- エンジンは3気筒 1.2Lターボだけど、日常使いには問題なし
プジョー208は全体的に見て高評価な結果となりました。今までのような時代遅れの感じがなくなり、一気に洗練されましたね。
個人的にコンパクトカーの中では、208はかなりオススメの車だと思っています。日本車には無いエレガントなデザインや、しなやかなサスペンションなど、オススメできるポイントがいっぱいです。
コンパクトカーの中でもかなり満足度の高い1台ではないでしょうか。
最後までお読み頂きいただきありがとうございました。
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