マツダ新型CX-5試乗記!ディーゼルの評判が良いのも納得だわ。価格に対して抜群のパフォーマンスだ

今回はマツダ新型CX-5の試乗記です。

国産SUVの中で1番スタイリッシュなデザイン・深みがあって視線を引きつけるソウルレッドメタリック・評判の良いディーゼル等、この車がずっと気になっていました。

最近は欧州車ばかりの試乗でしたが、国産車のレベルはどの辺りに位置しているのか、インプレしていきたいと思います。

事前に新型CX-5の評判や情報を予習してからなので、気になるところもチェックしちゃいますよ~。ダメな部分はズバっと言っちゃいます。良いところもシッカリ書きますね。

マツダ新型CX-5の口コミや試乗評価がスゴイ・・!国産SUVで1番、価格と性能のバランスが良い車はコレかも?

2017.03.30

 

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1,マツダ新型CX-5 ディーゼル試乗記!まずはエクステリア編

①試乗車はCX-5 XD プロアクティブ

ディーゼルエンジンのグレードは3つあり、プロアクティブはその中で真ん中に位置しています。このプロアクティブというグレードの1番の特徴は、1番安いグレードよりも運転支援システムを充実させたこと。他にもホイールが19インチになる等、外観の変化もあります。

CX-5を購入される方の大半はこのプロアクティブグレードを選んでいくとのことでした。次にXD L。最後にXDグレードで人気だそうです。

 

②まず感じたのはグリルの迫力。かなりスポーティだ

引用元 http://s.eximg.jp

新型は前期型よりもグリルの印象が強くなっています。グリルの形はそこまで変わっていませんが、中を通るラインが無くなりメッシュのようになりました。

グリル一面が黒でドン!としており、強烈なインパクトがあります。「空気をいっぱい吸い込むぞ!」という感じが伝わり、スポーティです。

 

③新型の方がかなりスタイリッシュ

前期型のCXもスタイリッシュだと思っていましたが、新型はさらにその上を行きます。

エアロの造形が変わったほか、ヘッドライトが薄目で横長になりました。これらが組み合わさり、ワイド&Lowな印象を作り出しています。

前期型とは高さが15㎜しか違わないのに、見比べると新型の方が車高が随分と低く見えます。デザインの妙ですね。

個人的には新型CX-5の方が好きだな~。

 

④ソウルレッドメタリックの美しさはヤバイ

引用元 http://car-moby.jp

マツダがイメージカラーとして売り出し中のソウルレッドメタリック。新型CX-5ではこの色をさらに進化させ「ソウルレッドメタリッククリスタル」にしました。

進化よりも「深化」というべきか・・・・

以前からマツダ車のこの赤を見かける度に「かっこいいな」と思っていましたが、近くでマジマジと見ると本当に素敵。

陰影がしっかりクッキリ付くのでコントラストがすごい。見る角度によって車が映し出す表情が違うので、見ているだけでウットリしちゃう。車を眺めるのが好きな人にはこの色はタマリマセンよ。

この色を作り出すために、色をうす~く何度にも分けて塗装していくそうです。そうやって手間暇かけたマツダ独自の特殊なカラーだと教えてもらいました。

いや~、ホントに良い色。赤だからといって悪目立ちもしないしカワイイ感じにもならない。多くの人が「カッコイイ!」と思う赤です。

私は目立つのが苦手なので赤とかの有彩色を中々選べない人間ですが、この赤は全然OK。もし自分がマツダ車を購入するならこの色はハズせない。

オプションカラーで7万円ほどかかるそうですが、その価格でこの素晴らしいカラーが手に入るなら大満足です。そう思わせてくれるくらい素敵な色でした。この色が評判なのも納得。

 

⑤『リアデザインが・・・』という声もあるが、そこまでアンバランスではないと思う

試乗する前に評判をチェックしていたのですが、その中に気になるものがありました。

リアデザインがアンバランス

この声は少数派ですが、複数見られ、気にしている人がいるのも事実。と、いうことで新型CX-5のオシリをじっくりと眺めてきました。

私の感想としては・・・そこまで気にならない(笑)もしかしたら私がオーナーではないから気にならないのかもしれません。オーナーになってそれこそ長時間見るようになると気になるのかも?

たしかに、フロントやサイドのスタイリッシュな感じからすれば、リアだけプックリとして可愛い感じですが、そこまでアンバランスだとは思いませんでした。

みなさんはどう思いますか?そんなに気にならないですよね??

 

 

2,インテリア編

①高級感は・・・

試乗車のXD プロアクティブグレードは、3段階中の真ん中に位置するグレード。試乗するまえの評判チェックでは「XD Lじゃないとショボイ」とか「XD プロアクティブでも十分」など、意見の食い違いが多数見られました。

高級感などは実際に乗った人の感じ方によるところが大きいので、実際どうなのか気になっていました。

で、私が乗ってみた感想は「価格なりの高級感、もしくは高級感がある」です。

引用元 https://s3-ap-northeast-1.amazonaws.com

 

②ファブリックシートはショボくない!良いシートです(笑)

XD Lグレードのようにレザーシートではありませんでしたが、高級感は十分というところでしょう。

ファブリックシートはショボイという人がいますが、私はファブリックシートは好きです。

ファブリックシートのメリット

体にピタッとフィットするしカーブ中に体が滑ることもありません。また長期間使ったときの傷みなどもなくメンテナンスもラク。冬はヒンヤリしないし、夏も蒸れにくいです。

レザーシートは高級感MAXですが、夏に結構蒸れるのと、砂糖入りのジュースをこぼしたときにシミになりやすいのが気になります。それにキチンとメンテナンスしないと段々傷んでくるし・・・

そういうこともあって、ファブリックシートにマイナスイメージはありません。むしろドライビングを楽しむなら、滑りにくいファブリックシートの方がマッチしています。

のちに後述しますが、CX-5はロールする分カーブでは体がズレやすいです。レザーシートだと元々滑りやすいので、安定したドライビングを求めるならファブリックシートでしょう!

Be a Driverを謳っているマツダ車に乗るならファブリックシートが1番です♪

しかもファブリックでも一応電動シートでしたよ!

 

③見えるところにはソフトパッドとか使われていて良い感じ

運転していて目に入る部分にはソフトパッドが多く使われています。そのおかげで高級感を感じます。

営業さんが言っていたのですが、高級感を出すために、高級なパーツを用いるとその分、販売価格が高くなってしまうそうです。それではいけないので、材質や配置の工夫、デザイン力で高級感を出すことにしたのだとか。

たしかによーく見れば、あまり高級感を感じない部分はたくさんありますが、パット見た感じでは普通に高級です。

比較に出すのもオカシイですが、外車のBMWの方が価格に対してよほどチープなインテリアです。500万円以上する3シリーズの中でスポーティなグレードがあるのですが、そのグレードのインテリアは200万円クラス並にチープです。

それに比べれば、CX-5のインテリアは価格に対して同等かソレ以上の高級感を感じました。

乗り換える前にどんな車に乗っていたかによって、高級感の感じ方は違いますが、高級車に乗っていた人じゃなければ普通に満足できるレベルだと思います。

 

④ヘッドアップディスプレイいいね

ヘッドアップディスプレイを採用する車は増えていますが、やっぱりあると便利ですね。視線を落とさずに速度を確認できるのは結構メリットです。

無ければ無くても大丈夫ですが、やっぱりあると便利。私の車には付いていませんが、ヘッドアップディスプレイ付きの車にのると欲しくなりますね。

しかもヘッドアップディスプレイの高さを調節できるので、自分の見やすい位置に調節できます。こういうところは、適切なドラポジにこだわるマツダの思想が反映されていてGOOD。

 

⑤ドラポジが適切!アクセルもオルガンペダルで操作性が良い

さすがドラポジにこだわるマツダ。ステアリングの位置やシートポジションなど含めて、自分にピッタリのポジションを作れます。

意外とコレ大事なポイントですよね。私はドラポジにコダワリがある人間なので、ポジションが決まらないとシックリこないんです。でもこの車は大丈夫。適切な場所を決めやすいから運転しやすい!

それにアクセルペダルがオルガン式で、かかとを支点に正確なアクセルワークができます。普通の吊り下げ式でも問題ありませんが、オルガンペダルの方が足が固定されるので正確な操作がしやすいです。

 

⑥後部座席の広さは必要十分!大人が乗っても困らない

後部座席のスペースは必要十分。大人が乗っても快適に過ごすことができます。

私の身長は160センチ少々ですが、頭上、足元共に十分な空間がありました。身長180センチくらいの人が座っても大丈夫だと思います。逆に女性や子供さんであれば全く問題無いですね。

 

⑦リアシートのリクライニングはたったの一段だけ?

後部座席のリクライニングは一段のみです。「リクライニングっていうんだからもっと段階無いのかよ」と思いますが、マツダの開発的には意図したものだそうです。

後部座席は体を支えるのが足元だけだから、あまり寝そべらないように1段だけにしたのだとか。言われてみれば確かに後部座席で寝そべると体を支えるのが大変で、リクライニングの恩恵が無いかもしれません。

そういう意図があったのなら良しとしますか(笑)実際に1段だけ倒して座ってみましたが、それでも良い感じでしたよ。これ以上必要無いかなと思いました。

 

⑧後部座席のシートを改善したらしい

新型CX-5では快適性を上げるために、後部座席のシートも改良したそうです。

通常フロントシートに比べて、後部座席はクッション性が犠牲になっているそうです。大体どこのメーカーもそうしているそうです。

でも、新型CX-5は後部座席の人にも快適な空間を提供できるように、シートのクッション材を増やして従来よりも快適に過ごせるようにしてあると説明を受けました。

私に説明してくれた営業さんは後部座席に座ったことがあるそうですが、前期型に比べて乗り心地の良さが実感できるレベルだと言っていました。

私は運転中に後部座席に座ることが無かったので実感できませんでしたが、今回のモデルチェンジでマツダが改良を加えたことは確かなようです。

マツダはマイナーチェンジの度にしっかりと車がよくなるから良いですよね。

 

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3,走行性能編

①ディーゼルのダッシュ力いいね、車が軽く感じる

やっぱり評判が良いだけあります。アクセルを踏むと車がスーッと加速していきます。

道路が混んでいて100%ベタ踏みはできませんでしたが、50%位踏むだけでもスゴイ加速です。

私は普段スバルBRZに乗っていますが、加速力は雲泥の差(カタログスペックだけを見ても圧倒的に負けてるんだけど)街中で乗る分にはスポーツカーよりも速いです。

上り坂でもスイスイですよ。まったく車が苦しそうな感じがしません。CX-5の評判をチェックしているとディーゼルの満足度が非常に高いですが納得です。

少し踏むだけ十分な加速を得られて、しかも燃料が軽油で経済的なんですから、そりゃあ満足度高いですよね。

 

②ディーゼルのカラカラ音は車内では全然

ディーゼルの弱点としてトラックみたいな音が挙げられます。このカラカラした音を嫌う人もいますよね。でもCX-5のディーゼルは、車内にいる分には全然聞こえません。よほど意識して聞かない限りは分からないと思います。

正直なところ、よほど神経質な人以外は気付かないレベルです。同乗者が車に詳しくない人だったら何にも気にしないと思いますよ。「この車はこういう音がするんだ」くらいに感じちゃうハズです。

一方、車外ではシッカリとディーゼル音がします。ディーラーにいたときはあまり大きくないなと思いましたが、住宅街など家が密集しているところではそれなりに大きく聞こえます。

家が密集しているところでは音が反射するので、ディーラーで聞くよりも大きく聞こえるそうです。営業さんも言っていました。お客様から「ディーラーで聞くよりも家で聞いたらウルサイ気がする」と言われたことがあるそうです。

もしCX-5ディーゼルを購入検討している方はディーラーで音を聞くだけではなくて、自宅の近くではどれくらいのディーゼルサウンドに聞こえるのか実際にチェックしてみたほうが良いですね。

 

③乗り心地が良い!確実に前期型より良くなってる!

私の父がCX-5の前期型に乗っているので、何度も車を借りたことがあります。そのときには不快とまでは行かないまでもゴツゴツする感じがありました。

しかし、新型では明らかにゴツゴツ感が消えています。確実にワンランク上の乗り心地になっていました。だからと言って、フワフワとした頼りないものではなく、しっかりと衝撃を受け止めながらも車内はソフトに伝わる感じです。

これは正直スゴイ。これくらいの乗り心地の良さだと快適そのもの。長距離クルージングだって全然疲れません。新型CX-5、明らかに上質になっています。

私はディーゼルの加速力などを知っていましたので、1番驚いたのはこの乗り心地の良さですね。ホントに進化していました。この乗り心地の良さを知ってしまったら、中古でも前期型を買う気が起きなくなります(笑)

 

④カーブ中はロールする。でも乗っていると段々と・・・

CX-5は走りの良さも売りにしているので、どれほどスポーティな車かと思ったらカーブではそれなりにロールします。

「なんだぁ?結構ロールするなぁ」

どうやら、コーナリング性能はスポーツカーのような味付けになっていないようです。

なんかスポーティなイメージが先行していたので、BMW X1のようにどこまでも曲がれるようなコーナリング性能を勝手に期待しちゃっていました(笑)

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でも乗っている内に分かってきました。

この車、あえてコーナリング中のロールを無理やり抑えるようなことはしていないな・・・と。

コーナー時のロール具合は、背の高いSUVなりの普通のロール感です。ただ、倒れそうになるなどの不安なロールではないです。しっかりと車が接地している感じは残っています。

どちらかというとサルーン的なロール感に似ていると思いました。サルーンはサスペンションを締め上げすぎずに適度なロール感を出しますよね。ハンドリングの後に車の動きがついてくるような。ああいう感じに似ていました。

このことから察するに、開発陣がイメージしたのは「積極的にコーナーを楽しむ車じゃなくて、イージードライブを楽しむ車」だと感じました。

太いトルクで坂道でも真っ直ぐでもストレスフリーで走る・快適な乗り心地で長距離でも楽ちん・確かな接地感でドライバーも安心、という車を目指したのではないでしょうか。

初めの印象は、ロールするから頼りなくてダメかな?と思ったのですが、走っている内にこの車を作ったエンジニアが目指した路線が段々と伝わってきました。乗り心地・加速性能・ハンドリング、これらが一点を目指して車を作っているなというのが見えてきます。

 

 

4,まとめ

CX-5の試乗記はいかがでしたでしょうか??私が感じたことをそのまま書いてみました。思ったよりもかなり良い車でビックリです。このパフォーマンスで300万円少々ですからね。コスパは抜群!

走行性能だって外車に負けちゃいません。私は1月にVWの新型ティグアンに試乗しました。新型ティグアンはVWの自信作です。でも走行性能なら完全にCX-5の方が上。それにVWティグアンは4WD設定無しでディーゼルも無しで450万円超えてきますからね・・・ソレに比べたら圧倒的にCX-5の方が良いです。(外観は個人的にティグアンの方が好きだけど)

VWティグアンの購入を検討している人に、新型CX-5をオススメしてみたいですね。もしかしたら多くの人がCX-5に流れちゃうかもしれません・・・(笑)多くの人はエクストレイルとかハリアーと比べると思いますけど、外車と比べても負けないレベルにありますよ。

ホント、良い車でした。長期間乗るほどに「買ってよかったなぁ」と思える車だと思います。「CX-5どうしようかな、買おうかな・・・」と思っている人に、自信を持ってオススメしたいですね。

それでは今回はこのへんで・・・最後までご覧いただきありがとうございました。

みなさん良いカーライフを♪

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