春先に、車好き・洗車好きを悩ませる物体・・・そう花粉です。ついこの間洗車したと思っても、数日放置しただけでシミが付いていたり、車が黄色くなっていたりします。
しかも花粉はボディが汚れるだけではなくて、塗装にダメージを与えていたのです。美しいボディをキープしてウットリしたいのに、なんと憎たらしい・・・!まさに洗車好きの天敵ですね。
今回は、花粉のシミや洗車で除去する方法について解説していきます。
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車にシミが‥!!花粉は塗装にも大ダメージ・・・
シミになりやすいケースのほとんどはコレです。
「車に大量の花粉がついたまま、雨などで濡れて、その後乾燥してしまう」
すぐに洗車できなかった場合や長時間放置せざるを得ない場合、シミになる可能性が高いです。
花粉がなぜシミに?花粉の時期の雨がヤバイ
実は花粉にはペクチンという物質が含まれており、この物質がシミや塗装のダメージの原因になっています。
花粉が雨に濡れると中からペクチンが溶け出す
↓
そしてボディに付着・・・
↓
雨が止んで乾燥が始まる
↓
ボディに張り付いたまま収縮を行い、塗装を引っ張る
↓
シミやクレーターになる
このような流れでシミや塗装ダメージの原因になっています。


シミになったらどうすれば?意外と簡単な対処法が!
シミはガンコで少し洗車したくらいでは中々落ちません。先程も解説したように、塗装に付着しながら収縮しているので、塗装の組織に入り込んでいるのでかなりガンコです。
ではどうすれば良いのか。いくつかシミを除去する方法があるのでご紹介します。
- お湯をかける
- 熱湯をかける
- ドライヤーを当てる
- ヒートガンを使う(塗装を痛める可能性があるので少々危険)
これらがご家庭でもできる対処法です。中でもお湯や熱湯をかけるのが1番ポピュラーな方法と言われています。
シミになったら、まずはお湯や熱湯をかけるところからやってみましょう。今回はポピュラーな、お湯や熱湯による除去法をご紹介します。
軽度なシミはお湯で
最初は50度くらいのお湯からやってみましょう。こすっても落ちないくらいの軽度のシミであれば、お湯を車にかけることで花粉が浮き上がってきます。お湯をかけたら洗車クロスで拭き取ることで、シミを除去することが可能です。
また、車に直接お湯をかけずに、洗車クロスをお湯で濡らして拭く、という方法もあります。一応、どちらの方法も試してみると良いでしょう。
強固なシミは熱湯で
花粉が付いてからかなりの時間が経過した・ガッチリシミになっている場合は70度~80度の熱湯を使います。家庭にあるポットくらいの温度が適切かと思います。
軽度なシミ対策と同様に、車に直接熱湯をかける方法と、洗車クロスを熱湯で濡らして拭く方法があります。
そもそもなんでお湯で花粉がとれるんだ?
シミの原因になっているペクチンは、温度が高くなると塗装を収縮する力を失います。なのでお湯や熱湯をかけることでシミが消えます。力を入れて擦っても取れないのに、お湯で取れるなんて不思議ですよね。
極端な話、春にガッチリシミになっても、夏になると消えていることがよくあります。その理由は、夏は車のボディが非常に高温になるからです。ボディの温度が上昇し、ペクチンの力が弱まりシミが消えます。
この事実を知ると「なーんだ、んじゃシミになっても大丈夫」と思う方もいるかもしれませんが、大丈夫ではありません・・・
花粉が付いている(シミになっている)間は塗装が引っ張られたままですから、塗装が傷みっぱなしになっています。夏になればシミが無くなるからと、毎年放置しているとツヤがなくなってきて、品がない塗装になっていくことでしょう。
夏になったらシミが消えるとしても、シミに気づいたらお湯をかけて花粉を取るのが良いです。
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シミにならないようにするのが1番大事
シミになると外観の美しさを損なうだけでなく、塗装を傷めることになります。愛車を永くきれいに保つには、シミになったあとに対処するのではなく、シミにならないようにするのが1番大切です。
ではシミにならないようにするにはどうすれば良いのかというと・・基本中の基本、洗車です。
花粉が付いたら雨が降る前に洗車
シミができる理由は、花粉が雨に濡れたときに溶け出すペクチンです。ですから雨が降る前に、車についた花粉を洗車することで対策できます。
お時間が無かったり、長時間放置せざるを得ないケースもあると思いますが、車に付いた花粉はできるだけ落としたいですね。

ちなみに、車をコーティングしているから大丈夫というわけではありません。コーティングしていてもコーティング被膜を傷めますので、花粉対策は必要です。またコーティングしていない車はさらに花粉の影響をうけやすいですから、注意しなければいけませんね。
日本には無い色を作り出して板金するのは通常よりもお高く付くこともアリますから、愛車を美しく保つためには、まずはシミにしないことが大切ですね
まとめ
- シミの原因は、花粉が雨に濡れた時に溶け出すペクチン
- 雨が降った後に、ペクチンが乾燥することでシミになる
- シミになるとペクチンが塗装を引っ張りながら収縮するので、塗装にもダメージ
- シミになってしまったらお湯をかけることで除去できる
- シミが強固な場合は熱湯をかける
シミになる原因は、花粉が付いたまま雨に当たることが原因だとわかりました。もし車に花粉がついて黄色くなっていたら、雨に当たる前に除去したいですね。そうすればシミになる可能性はほとんどありません。
またシミになったとしても、お湯や熱湯で対処できるので、シミに気づいたらすぐに除去しましょう。年々花粉量が多くなってきているようなので、春はコマメに車の花粉をチェックするのが良いかもしれないですね。
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