雪道運転に強い駆動方式は一般的には4WD、FF、FRの順と言われていますよね。スリップしやすかったりトラクションがかからない等コワイイメージを持たれている方が多いようです。
ですがFRはコツをつかめば意外と大丈夫なんです。私は現在スバルBRZというFR車に乗っていますが、FF車に乗っていたときと同等かそれ以上に運転しやすいと感じています。
そこで雪道歴13年の管理人がFRでも安心な雪道運転のコツをご紹介していきます。対して雪道歴ないですがよろしくお願いします。
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FRで雪道運転はコワイ?運転のコツをつかめばFRでも大丈夫だ!
FRは4WDやFFに比べれば滑りやすいのは間違いないですが、運転のコツをつかめば雪道はそこまで怖くありません。運転のコツを発進する時・止まる時・カーブの時の3項目に分けてご紹介していきます。
発進する時
基本的に発進するときにはゆ~っくりとアクセルを踏みます。コレ超大事です。後ろの車が早く行けよという雰囲気を出してきても焦ってアクセルを踏んでは行けません。
アクセルをグッと踏み込むと「ギュオーン」と勇ましい音を立ててホイールスピンを起こします。FFや4WDは前輪駆動でエンジンの重さも加わりトラクションがかかりやすいですが、FRは後輪駆動ですからエンジンの重さがかかりません。
ゆえにタイヤから路面にしっかりとパワーが伝わりにくいんですね。そのためアクセルをゆ~っくりと開ける必要があるのです。
マニュアル車の場合、上り坂の途中から発進するときにゆっくりとアクセルを空けるのは難しいかもしれません。ゆーっくりやりすぎると車が後ろにさがっていきますしね。
雪が降る前に上り坂でゆっくりとアクセルを空ける練習するのがオススメです。
止まる時
これはFR車に限ったことではありませんが、通常の2倍か3倍早くブレーキを踏み始めたほうが良いです。
2倍か3倍ってちょっと手前からブレーキしすぎなんじゃないの?と思われるかもしれませんが、雪道では制動距離が結構伸びます。ですから思ったよりも止まれないんです。
しかも雪に隠れたアイスバーンがあると、ブレーキで止まらずスルーッと滑っていきますから制動距離がさらに長くなります。これは本当にコワイです。
→ アウディクワトロはブラックアイスバーンに強い?運転のコツは!?
アイスバーンが隠れていることや制動距離が伸びることを常に意識して早めにブレーキを踏むのがポイントです。
そしてブレーキを踏むときにはゆっくりと踏むのがポイントです。ガツッとブレーキを踏むとタイヤロックを起こしズルズルと滑っていきます。
そうならないためにもゆっくりと踏んでスピードを落としていく必要があります。
カーブの時
カーブはアクセルを踏まずゆっくりと走るのと、できるだけブレーキを踏まないようにエンジンブレーキを効かせながら走るのが基本です。
ブレーキしながらカーブしても大丈夫なのですが、スピードが出ていてカーブ中にブレーキすると滑ることもあります。カーブ中は車の車重が左右どちらかにかかっていますからスリップを起こしやすくなっています。
まっすぐの道に比べて滑りやすいんですね。ですから加速せずにゆっくりと走るのが大事です。
FR車・FF車で冬に避けるべき道や避けるべきシチュエーション
FR車・FF車で、できるだけ避けたほうがいい道があります。それは「登り・下り坂・カーブで日が当たらず陰になっている場所」と「雪がガッツリ積もっているところ」です。
4WDではほぼ問題ありませんが、FFとFRはキツイときがありますのでそれぞれ解説していきます。
登り・下り坂・カーブで日が当たらず陰になっている場所
日が当たらず陰になっている場所はアイスバーンが多いです。日が当たらないことで全然溶けず、しかも寒いのでかなり凍っています。
こういう所で上り坂・下り坂は危ないです。上り坂だと路面が滑って登りきることができませんし、下りだと突然のアイスバーンで制動距離が伸びます。
私の実体験なのですが、日が当たらない陰になっている急な上り坂にさしかかったときに、登りきれずスタックしてJAFを呼んだことがあります(;・д・)
日が当たらない所の路面のツルツル具合はハンパじゃないです。ツルツル路面の上り坂は4WDじゃないとキツイと思いました。またカーブ途中にアイスバーンがあると、かなりスピードを落として走らないとすぐに滑ります。
スピードを落としきらずにカーブ中のアイスバーンに差し掛かるとアウトです。私の住んでいる地域に、いつも陰になって日が当たらない急カーブの場所があるのですが、そこは毎冬事故が超多発しています。
雪がガッツリ積もっている所
雪が積もっているところも結構ヤバイです。深い雪にハマった時に駆動輪が雪を掘って脱出できなくなります。
4WDなら滑っていないどこかのタイヤの力で脱出できますが、駆動輪が雪にハマると抜け出せなくなります。
ちなみに私は雪にハマって抜け出せなくなりJAFを呼んだこともあります(どんだけ
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滑りそうな上り坂の途中で止まるのは避けよう
信号や渋滞で上り坂の途中で止まることが日常あると思いますが、真冬は気をつけるポイントです。
FR車は基本的に、ある程度勢いを付けて登りきるのが基本になります。上り坂が滑りやすくなっているとそこから発進するのはかなり困難だからです。
もし滑りやすい上り坂の途中で渋滞にハマりそうだなと思ったら、勢いをつけて登れるだけのスペースを空けて止まったほうが良いです。ガッツリと距離を開ける必要はないと思いますが、ちょっと勢いをつけれる分のスペースは欲しいですね。
どの上り坂でもやる必要は無いですが、冬道を走っていると「この坂はいつも滑るな」というのが分かってくると思いますので、そういうところでは、上り坂の途中で止まらないことをオススメします。
坂道の基本は「勢いがある状態で上り坂に突入する」です。ただしスピードの付きすぎに注意^^;
余談 私が体験したタクシーの凄技
真冬にタクシーで出勤したときにタクシーのスゴワザを体験したことがあります。私が住む地域は結構雪が降るのですが、そのワザにビックリしました。
役に立つかわかりませんが、「タクシードライバーってすげぇな!!(;・∀・)」って思ったので記載させてもらいます(笑)
ドリフト状態で走る
明らかに滑りやすい路面状態だったある日、ドリフト状態で走っていくタクシーに乗ったことがあります。タクシーはクラウンコンフォート。よく町中走ってる古~いタクシーです。
「昔っからある古いタクシーだし、この路面で職場まで着けるかな」と思いましたが、走り出してすぐに不安が恐怖に変わりました。なんと若干スライドしながら走っているのです。
まっすぐ走っているんですが微妙に左右に角度が付いていて、ホントのまっすぐではない状態で進んでいきます!!!タイヤが路面にあまり接地していない感触が私のお尻にすごい伝わってくるので、超怖かったです・・・!
あまりにも怖かったのでタクシーの運転手に「冬道って滑ってこわくないんですか?」と聞いたら「慣れですね。」と返されました・・・(;・д・)
恐怖しながらも無事職場に到着、タクシードライバーってスゴイと思いました。
左端に寄りながら走る
これも路面が滑りやすいツルツルの日に乗ったタクシーです。この人はドリフトはしないのですが、走る位置が妙に左に寄っているのです。路肩に寄せてある雪の上か、その側を走るような感じでした。
あまりにも左に寄っているので若干怖くなって、「なんか左に寄っていません?」と聞いたら「そっちのほうが走りやすい」と言われました。
どういう意味なのか聞いてみると路面は凍っていてすべるが、路肩の雪は固まっていなくてタイヤが路面をかんでくれるそうです。だから上り坂でも登ることができると・・・
なるほど、たしかに路肩の雪はツルツルじゃないから、その上にタイヤをのせて走れば滑りませんね!!!!
タクシードライバーの臨機応変の対応力に脱帽しました。やっぱり滑りやすいなりに対応した走り方ってものがあるんですね。(ドリフトはちょっと困りましたが・・・)
まとめ
この記事で紹介した運転のコツを意識して運転すればFRでも大丈夫です。発進・止まる・カーブのポイントが1番基本で重要なのでこれさえ抑えておけば大体問題なく走れます。
逆にちょっとスピンしてもカウンターステアを当てれば、態勢を元にもどせるのがFRの強みでもあるので、管理人的にはFFより雪に強いと思っております。事故のない楽しいカーライフを送りたいですね。
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