フィアット500のツインエアって何?1.2Lと比べて走りやスペックに違いはあるの?

フィアット500のエンジン、ツインエアとは一体何なのでしょう。わずか2気筒900cc のようですが1.2Lよりも価格が高く設定されていますし、名前も「ツインエア」とスペシャルなネーミングです。

今回はフィアット500のツインエアとは何なのか、1.2Lエンジンとどう違うのかについてご紹介していきます。

スポンサーリンク

フィアット500のツインエアって何?

「細かい説明は良いから、わかりやすく違いをおしえてください」という声が聞こえてきそうですが、ツインエアがどういうものなのか簡単に説明させていただきます。

自慢のエンジン「マルチエア」を2気筒で=ツインエア

フィアット系列(アルファロメオとかも)で採用されている自慢のエンジン「マルチエア」。BMWでも作れなかった、電子制御油圧式の吸気バルブコントロールシステムです。聞くと「へ~」くらいにしか思いませんが先進的テクノロジーなんです。

そのマルチエアテクノロジーを2気筒で採用するという意味で「ツインエア」となりました。日本のメーカーだと変なネーミングを付けそうですが、「ツイン」にするところがカッコイイですね。

AZUSAサン
ちなみに、マルチエアは製造に10年の月日と、1億ドルの費用がかかったんだって・・・発表したときはヨーロッパの色んな車の賞を受賞してたよ
YUKIちゃん
じ、十年?しかも1億ドルって・・・乗ってるとあんまりすごさを感じないけど、すごい技術なんだね。逆に普通だからスゴイのかも?

2気筒になったことでメリットは多い

2気筒になるとパワーが落ちてショボくなるのでは?と思われる方もいるかもしれません。でもこの2気筒は世界で流行している技術「ダウンサイジングターボ」なんです。

エンジンをターボ化することでパワーを確保、気筒数が減ったことで燃費も向上するという今流行の技術です。フォルクスワーゲンがダウンサイジングターボに取り組み始めて、今では世界中の車メーカーが真似ています。(日本でも取り入れられています)排気量が小さくなるので環境対策になるんですね。

スポンサーリンク

1.2Lと比べて走りやスペックに違いはあるの?

スペックや価格

1.2L ツインエア
排気量 1240cc 875cc
出力 69ps 85ps
トルク 10.4 14.8
カタログ燃費 19.4km/L 24km/L
価格 199万円 228万円

比較すると違いが分かるのですが、4気筒の1.2Lエンジンよりも2気筒のツインエアの方がスペックが高いことが分かります。

上記のツインエアの説明の所でも解説しましたが、ツインエアは排気量は小さいですがターボ化しているので、1.2エンジンよりもスペックが高くなります。

ただ、価格も30万円あがります。「30万円も違うんじゃ1.2Lで良いかな・・」という人もいると思いますが、私のオススメはツインエアエンジンです。その理由はこれからご説明しますが、ツインエアの方が魅力的なエンジンになっています。

YUKIちゃん
スペックを見比べてみると結構違うね。2気筒のツインエアの方がやっぱり燃費良いんだ!価格差はあるけどツインエアも魅力的な気がする・・
AZUSAサン
ツインエアはオススメよ?フィアット感満載だからね。私がイタ車に乗るなら見た目だけじゃなくて、車のキャラも楽しみたいな♪

1.2Lエンジンとツインエアではキャラクターが違う

排気量もスペックも違うんだから走りが違うのは当たり前、と思われるかもしれませんが、同じ車でもキャラクターが全然違う車になっています。そのキャラクターの違いが、私がツインエアをオススメする理由です。

1.2Lエンジンは「個性は無いけど普通に良い子」

1.2Lエンジンは良くも悪くも「普通」です。クラスにいる「個性は無いけど普通に良い子」的な感じ。音や振動も少なく、普段の運転でソツなく私達の足になってくれます。

ただMINIクーパーとかのように元気に走るかというとそうではありません。パワー不足という弱点もあります。ゆる~く走る分には不足はないですが、ダッシュしたいときや上り坂でパワーが足りません。

特に上り坂では、エンジンがグオーーっとひたすらに頑張る感じになります。まるで「あまりアクセル踏まないで~」と言われているかのように。

また「普通」すぎて楽しさが薄い車でもあります。見た目は可愛くてオシャレだけど、エンジンに個性は無いです。極端にいうと普通の日本車みたいな感じ。

昔のフィアット500のような「どこか頼りないけど元気な感じ」は味わえないです。逆に言えば「見た目が気に入ってフィアットに乗りたい、エンジンは気にしない」という人には1.2Lエンジンの方がオススメです。

ツインエアは「運転が楽しいハイテクポンコツ車」

ツインエアは1.2Lエンジンとは別物のパワー感と躍動感があります。アクセルをグッと踏むとターボが炸裂して、車体がグッと前に押し出されます。車重が軽いこともあり、車がビューンと加速する感じです。

だからといってスポーツカーみたいな危険を感じるような加速感ではなくて、「あ、FIATっぽいかも」と思えるような楽しい加速感です。女性でも普通に扱えますよ。

わずか1900rpmでトルクを発生するので、信号発進やちょっとした追い越しなどもラクにこなせます。こういうメリハリのある走りが、1.2Lエンジンでは感じられないところです。

そして大きな特徴がもう一つ・・・それは振動です。ツインエアは2気筒ゆえの振動の大きさがあります。

この振動は賛否両論なところで、「昔のフィアットみたい」「懐かしい」「運転している感がある」という人もいれば、「不快」「なんでこんなに振動がすごいの」という人もいます。

フィアットの狙いとしては、1960年台のリバイバルカーとして、あえて振動を感じさせるようにしているのだと思いますが、この振動は一度試乗して体験してみたほうが良いと思います。

国産のコンパクトカーと同じ感覚で乗ると「あれ、ナニコレ?高い割にポンコツっぽい」と思ってしまうかもしれません。

YUKIちゃん
フィアットってルパンのイメージとかもあって、ドコドコ走ってる気がするのは私だけかな?(笑)
AZUSAサン
それ分かる(笑)スイスイ~って感じじゃなくてドコドコ走ってる感じする。そういう風に捉えると、ツインエアはレトロっぽさをうまく演出している気がするね
YUKIちゃん
うん。他の車みたいに「静か」じゃなくてレトロだけど元気に走ってるのがフィアットのキャラに合う気がする!

 

まとめ

  • フィアット500のツインエアは2気筒ダウンサイジングターボ
  • フィアット自慢のマルチエアを2気筒にしたところに由来している
  • 1.2Lエンジンはオシャレなシティカー
  • ツインエアはフィアット車っぽさ満載のリバイバルカー

ツインエアは加速にパンチ力があり、キビキビ走れるので運転が楽しい車です。独特の振動がありますが、これを「味」として捉えられればツインエアがオススメです。

振動がイヤ、価格を安く抑えたいという人には1.2Lエンジンが良いです。パワー不足は否めませんが、ゆっくり走る分には問題無いでしょう。

イタリア車は国産車のように「普通」ではなく、ドライバーのフィーリングに訴えかけるような特徴を持っています。振動が大きい、ターボの加速力があるなど、車に味があるんですね。

ですので、クドいようですがイタリア車に乗るのであれば、車の雰囲気を味わえるツインエアにしてみてはいかがでしょうか。「なんか変な車」と思いながらもそのうち愛着を感じるようになるハズです。

スポンサーリンク

関連記事

フィアット500は故障に強かった【イタリア車の故障頻発は過去のこと】

フィアット500アバルトのスペック、違いをまとめて紹介!【なんてオシャレなスポーツカー】

フィアット500のカスタム例!ホイール変更や、少しのローダウンでオシャレカッコよく!

フィアット500チンクはルパンの愛車!中古相場やどんな車なのかチェックしてみた

アルファロメオミトの燃費や評価まとめ【故障神話はミトにも当てはまる?】

アルファロメオジュリエッタの評判は?【故障が多いってきくけど実際どうなの?】

フォルクスワーゲンポロの評価や燃費は?価格は割高感があるかも・・!?

フォルクスワーゲンUPの評価や口コミは?実燃費も良いと評判だ!

YUKIちゃん
最後までお読み頂きありがとうございました。また是非いらしてくださいね