以前から気になっていたものの、今さら乗るのもな~と思って試乗のタイミングを逸してました。

しかしガソリン仕様が出たので、これは良い機会!と試乗してきました。試乗車はプロアクティブグレードの4WD仕様。グレードで言えば真ん中のモノですね。

マツダと言えばディーゼルのイメージだったので正直あまり期待してなかったのですが、コレが思ったよりも好感触!何かズバ抜けたモノがあるというワケではありませんが、ナチュラルフィーリングで意外と好感が持てました。

今回はその試乗レポートになります。

また、ガソリン仕様のドライブフィールだけでなく、乗り心地や内装デザイン等、気になった部分も記事にしています。

長文ですが、最後までご覧いただけると幸いです。

 

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CX-3ガソリン仕様の試乗レポート

必要十分という言葉が当てはまるエンジン

CX-3ガソリンのフィーリングですが、加速感がスゴイとか、エンジン音がスポーティだとか、そういったものはありません。本当に”普通”のエンジンです。スポーツカーみたいにエキサイティングなエンジンなワケもないし、この車を運転するドライバー像を想像するとこれくらいが適切だよなと思えました。

動力性能に不満は無いのでまさしく「必要十分」という言葉が当てはまります。

ここまでの私の説明だと「CX-3のガソリン仕様は微妙な感じなのかな」と思った方もいるのではないでしょうか??

でもそんなことないです。普通は普通ですけどバランスが取れていて、CX-3ガソリンは私的には結構好印象でした。

ナチュラルフィーリングな加速感・レスポンス

街中をメインに走るときは50キロ前後までのスピードをメインに走行しますが、常用スピード域までの到達が早くストレスフリーでした。

低速域の加速が良いと言ってもグオーッ!と加速するワケではありませんが、アクセルの踏み具合から想像できるスピード感覚でナチュラルに加速していくので、なかなか良いフィーリングです。

レスポンスも中々良いですよ。アクセルを踏むと、「スッ」と前に出ていくので自分の想像する運転感覚に近いです。加速感同様に、このレスポンスのナチュラルフィーリングも良いなと思いました。スポーツカーみたいに敏感すぎず、ターボエンジンにあるラグもなく、自分の思い描く感じで車が動くので運転しやすい。

やっぱり自然吸気エンジン(NA)は良いなぁ~!!このアクセルを踏んだら自然に反応するレスポンスの良さは自然吸気ならでは。

私のマイカーはダウンサイジングターボなのですが、うまく制御されているとはいえ、やはりターボなんだよな~と思うシーンがあります。運転のシチュエーションによってはコンピューターが制御に悩むのか(カーブでスピードダウンしてからすぐ加速とか)レスポンスが悪い時があり、そのたびに「自然吸気のレスポンスは良かったなぁ」なんて思います。

CX-3はアクセルの踏み具合から想像できる通りの加速感+レスポンスが良く、ディーゼルのようなモリモリの加速感が無くても結構満足度が高いものでした。エンジンや車体性能どちらかだけがズバ抜けて上回っているということもなく、車体性能に見合ったエンジン性能でバランスが良いですね。車としてのまとまりがあります。

ディーゼルによくある”間”が無い

マツダディーゼルは加速感がすごくモリモリとしたパワーを感じることができます。それはCX-3でもCX-5でも一緒。この抜群の加速感と燃費性がウケて人気なのですが、一つ弱点もあります。

それはターボラグ

ディーゼルだと、アクセルを踏んでから車がドーンと押し出されるまでに、わずかに時間差があるのです。アクセルを踏む・一瞬間がある→ドーンとパワーがやってくるという感じですね。マツダディーゼルに乗っている人の中にはターボラグを気にしている人を多く見かけます。(私の父もCX-5を所有しており、運転させてもらったときに私もそう思いました)

以前CX-3やCX-5の評価・評判記事を作成したのですが、多くの方がこのラグを気にされているのが分かりました。やはりターボゆえの特性なのだと思いますが、この間って案外イヤなものです。もちろん気にしない人は全然気にしないと思いますが、運転が好きな方やコダワリがある方には結構嫌がられます。

私もこのターボラグに慣れちゃってたのでそこまで気にしていませんでしたが、CX-3のガソリン仕様に乗った時に改めて「NA」の良さを感じました。

圧倒的な加速感や燃費性はディーゼルに敵うべくもありませんが、ナチュラルフィーリングのガソリンエンジンも結構捨てがたいです。運転好きの人ならガソリン仕様の方が印象が良いと思いますね。

ところでガソリン仕様は2Lエンジンとなっており、ディーゼルに比べて排気量が上がっています。2Lにしたら税金上がるやんけ……なんでなん……?と思いましたが乗って納得。ガソリンで1.5Lエンジンだったらパワーや加速感が多分足りません。営業さん曰くに「ベストなバランスは2Lだった」とのことですが、それを聞いてなるほどと思いました。やっぱりマツダはキチンとした車を作るメーカーですわ。(マツコネは全然ダメみたいだけど 笑)

 

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内装・後席のスペース・乗り心地などのレポート

内装デザインが上手にまとまってた

CX-3のインテリア・内装デザイン、中々イイカンジでした。C-HR、ヴェゼルなどのコンパクトSUVの中では1番イイカンジだと思います。

もちろん感じ方・好みは人それぞれなので別の方であれば、C-HR、ヴェゼルの方が良いというかもしれません。でもCX-3に一度乗ってみれば、大体の人がCX-3の内装が1番良いと思うのではないでしょうか。

C-HRの内装は画像で見るとイイカンジに見えますが、実物を見ると結構安さを感じます。ピアノブラック素材やソフトパッドを使ったりして高級感を演出しようとする意図は分かるのですが、それ以外の部分がなんか微妙。

センターパネル(ピアノブラック部分)の下のほうが斜めにデザインされている意味もよくわからないし、普通じゃない感じを出そうとしているのが、ビンビンに伝わってきてなんか残念。パッと見はイイカンジだけど、なんか美しさを感じないデザインは私的に微妙でした。

ヴェゼルはまだ普通でまとまりがあると思います。ただ、高級感ではCX-3に軍配があがりますね。

水平基調なデザインで馴染みやすいですし、ピアノブラックやメタルパーツがバランスよく配置されています。赤のワンポイントカラーがアクセントになっていてオシャレです。若者よりも大人の方に喜ばれそうなさりげないオシャレ感。

品よくキレイにまとめられています。ただ、センターのダイヤルスイッチ(マツコネの方じゃなくてエアコンスイッチとかの方)はちょっと残念でした。ガチっとしてそうな見た目なのですが、回すとスルスル動くので操作感が希薄です。どれだけ動かしたかが、手から伝わる感覚でわかりにくい。もうちょっとカチっカチっと動くようにしてほしい。

ドア内側のパネルもオシャレ。アウディA4のデザインに非常に似ています。エッジの効いたデザインですが、違和感を感じることなく自然に馴染んでいます。ドア内側にも赤がアクセントカラーとして使われていてオシャレ。

ドア内側の全体はこんな感じ。シンプルだけどセンスのよさを感じます。価格に対して中々良い質感。

 

乗り心地は中々……!18インチにしては結構良いと思う

CX-3はどのグレードでも共通で18インチのホイールを履いています。

で、乗り心地の質感なのですが「硬め」。多少の段差を乗り越えたときや凸凹道を走ると「ゴトゴト」とか「ボコン」という音がします。

では乗り心地も悪いのか?と言えばそうでは無かったです。車内に伝わる衝撃は軽減されていて比較的優しく伝わってきます。なので私的には乗り心地は悪いとは思いませんでした。

とはいえ硬めの乗り心地がキライな人には、なかなか理解されない乗り心地でもあると思います。最近の車の中では割と硬めの設定だったので、硬めが苦手な人はアウトでしょう。私は硬めの乗り心地に慣れてる・割と好きなので全然気になりませんでしたが。

むしろ18インチでこの乗り心地を確保できているのはスゴイなと驚いたほどです(笑)最近の車ってスゴイですね。

そういえばC-HRの18インチもそれなりに硬かったですね。揺れの収束やロールの抑え方などはC-HRの方がビシっとしていました。段差を乗り越えたときの乗り心地はほぼ同じくらいでした。17インチのC-HRは乗り心地が割と良かったです。

 

後席は余裕ない。大きい人はちょっと窮屈だろうな

開口部はこんな感じ。広くもないけど狭くもなく。いや、最近は割と開口部も広い車が多いから、コレは狭い部類に入ると思われる。前シートとの隙間が狭いのでそこにスッと足を入れるのに気を使いますね。

膝から前シートまでの空間を撮りました。写真はちょっとわかりにくいですね。でも余裕が無いのがなんとなく伝わると思います。私の身長は160センチ少々ですが、それでも正直結構ギリギリでした。前席をもうちょっと前に出せば膝部分の空間も増えると思いますが。

横から見た感じ。結構狭くないですか??膝だけでなく足元の空間も狭いのが伝わると思います。足を前に伸ばすのもチョット厳しい……。足を真っ直ぐっぽい感じでピーンと座ってなきゃいけません。

天井部分の頭上空間もあまり余裕無かったですね。身長170センチくらいある人だと、もう天井ギリギリだと思います。

私の身長でコレくらい余裕が無いのに、大きい人だったら膝・足元・頭上と全てにおいて結構窮屈でしょう。逆に女性であればそこまで窮屈に感じないかもしれません。お子さん二人とかであれば問題ないと思います。

CX-3を検討している人は後席のスペースも多少気になる所だと思いますが、「余裕な空間ではない」とお伝えします。むしろ最近の軽自動車やフィットなどの方がよっぽど広い。

営業さんいわくに「スタイル優先の車なので後席のスペースは割り切っている」とのこと。ソコを理解される方がCX-3を購入してくださるということでした。やっぱり後席のスペースを確保したい人が乗る車ではありませんよね。

 

 

実燃費は

20分ほどの試乗でしたが、その間に燃費計測しました。

試乗は街乗りだったのですが、信号がそこまで多くなく、流れに乗って走ることが多かったです。でも途中でアクセルを踏み込んだりもしてたので、割とストップ&GOを繰り返したと思います。

エコを意識した運転はしておりません。

で、その結果の実燃費が14.3km/L!

2Lエンジンにしては結構良いですよね!街乗りでコレくらいの燃費が出るなんて正直、想像以上でした。もっと信号が多い都心の方とかだったら少し燃費は下がると思いますが、極端に燃費は下がらないと思います。試乗中は信号全てに引っかかってこの数値だったので、信号が多い所をメインに走る場合でも燃費はマズマズでしょう。

高速道路だったら20km/L近い燃費を出せるかも……!?

これくらいの燃費性能なら、低燃費にこだわりたい方でも結構納得の数字ではないでしょうか。

(ちなみに試乗車は4WDだったので、FFだったらあと1割くらいは燃費良くなりそうですね!)

 

 

【まとめ】

マツダがCX-3にガソリンを設定した理由は、ディーゼルだとライバル車に比べ価格設定が高く、売れなくなってきたからです。そこでガソリンも設定したのでした。

本命はディーゼルなので、ガソリンはイマイチなのかなぁ……と思いきや、ガソリン仕様も中々!トルク感はディーゼルに敵うべくもありませんが、必要十分な加速感やレスポンスの良さは結構良かったです。変に味付けされていないナチュラルなフィーリングで運転しやすいと感じました。

ディーゼルの加速感・低燃費性も良いけど、ガソリン仕様にはガソリン仕様の良いところがあります。ディーゼルじゃないから微妙なのかなぁ……という心配はいらないと思います。街乗りメインなら、ガソリン仕様の方が合理的な選択かもしれないですね(レスポンス良いし、車両価格は安いし)

私はC-HRよりはコッチを選ぶかな……。内外装のデザインもそうですが、ガチっとした運転フィーリングが気に入りました。(C-HRもシャシー性能は結構良いんですけどね)

ちなみにもしCX-3を購入検討されているなら↓の記事も合わせてご覧くださいませ。5分少々の手間で10万円~50万円ほど安くCX-3を買える可能性があります。というかおそらく安く買えるハズです。

車の下取りで超大損!?一括査定を使って値引き額よりもさらに安く買う方法とは!

私自身、元愛車のBRZを下取りよりも40万円も高く売却できた方法なのでオススメです。普通に下取りにだしたら、もったいないですよ~。オプションもグレードも妥協しない満足なCX-3をGETしましょう♪

それでは今回はこの辺で……最後までご覧いただきありがとうございました。

みなさん良いカーライフを♪

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