シトロエンの主力モデル、C4。欧州激戦区のCセグメントで戦う車です。兄弟車にはDS4、ピカソ、カクタスなどがありますね。
シトロエンC4はかつてのシトロエン車ほど個性的すぎず、コンサバティブなモデルです。丸みのあるボディラインや、フランス車独特の乗り味が気になっている人も多いのではないでしょうか?
今回はシトロエンC4の試乗評価をチェックしていきます。またディーゼルエンジンが人気のようですが、その要因も調べていきます。
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シトロエンC4の試乗評価は?
シトロエンのC4の試乗評価をエクステリア・インテリア・走行性能の3項目に分けてご紹介します。
エクステリア
- 画像で見るよりも実物はずっと良い
- 国産車ほど子供っぽくない
- 意外とゴツさもある
- バランスが良い
- シトロエンにしては保守的なデザインで賛否両論
C4のデザインは旧型と違い、保守的(コンサバティブ)です。フロントのアクの強さは多少残っていますが、個性的な感じは薄れました。
その結果、これまでシトロエンに興味の無かった人からも、注目してもらえるようになりました。中には女性がデザインを気に入ることもあり、デザインの進化の方向性は正しかったように思います。
(熱烈なシトロエンファンの中には「前の感じのほうが良かった」という人もいますが)
シトロエンは、ドイツ車やイタリア車ほど外車っぽくないのに、日本車よりはオシャレな感じがして、さりげない品がありますよね。(プジョーも)
さりげなく周囲と違う車に乗りたい人には、ドンピシャなデザインだと思います。
インテリア
- パラノミックルーフが良い
- 後席の頭上空間が狭い
- 洗練された印象
- シートが良い感じ。長距離運転でも疲れない
- 後方視界が良くない
- ドリンクホルダーが浅くて、急ブレーキでドリンクが倒れる
- グラスルーフの汚れが目立ちやすい
- 高級感は無いけどセンスは良い
- 白内装がオシャレ
インテリアの評価はマズマズといったところ。車両価格260万円に対して、それ相応か少し物足りない?質感のようです。
「高級感を感じる」という意見は無く、国産車とテイストの違うデザインが高評価されていました。インテリアの質感に期待していなければ普通ですが、高級感を期待すると少し違うかもしれません。
インテリアの中で特に高評価だったのは「シート」です。座り心地が良く、長時間でも運転が疲れないという意見が多数見られました。
その他にも「腰痛持ちだけどシトロエンのシートは快適」など、快適性を支持する意見が多かったです。
C3もシートが高評価でしたし、シトロエンはシートの制作が上手なメーカーなんですね。さすがフランス車。
走行性能
- 2015年のマイナーチェンジでかなり良くなった
- 新エンジンになってから、とても静かで快適
- プジョー308ほど軽快ではないけど、安定感はある
- プジョー308と同じように、乗り心地が良い
- コーナーでロールするけど粘る
- 1750rpmで23kg・mなので、不足感は感じない
乗り心地が良い!
C3同様にC4も乗り心地が良いようです。硬めだけど不快感の無い絶妙なセッティングで,快適な乗り心地を実現しているのだとか。
ドイツ車のような硬質感が苦手な人にオススメできるかもしれないですね。ドイツ車のような硬さと日本車のユルさの、間くらいのイメージだと思います。
フランス車の独特の乗り心地は、ドイツ車や国産車とも違い、ファンになる人が昔から多いです。乗り心地に魅了されて、ずっとフランス車を乗り継いでいる人も多いみたいですよ。
C4はシートの快適性も相まって、快適なドライビングができそうな車ですね。
PureTechエンジン搭載でドライブフィールが上質に
C4は2015年にビッグマイナーチェンジを行いました。マイナーチェンジの内容は外装等のブラッシュアップ・新エンジン採用・新ATの採用です。
特に注目は新エンジンと新ATの採用で、これらを搭載したことでC4のドライブフィールは一気に上質になりました。
新エンジンはプジョー308にも使われているPureTechエンジン。わずか1.2Lの排気量なのに、発進直後からモリモリ湧き出るパワーで楽しいドライブを可能にしています。
わずか1750rpmで23kg・mを発生しますから、街中のストップ・アンド・ゴーはかなり楽しいでしょうね!ちなみに23kg・mって、マイカーのBRZよりも上です・・・悔しいけど参りました。

ミッションのギクシャク感は過去のものに
新エンジンと一緒に搭載された、EAT6と呼ばれる6速AT。この出来が実に良く、エンジンとうまくセッティングされています。
これまでのミッションはセミオートマで賛否両論でしたが、EAT6導入で誰でも気持ちいいドライビングが可能になりました。
(運転に慣れが必要な、過去のセミオートマが好きだったという声もアリますが・・)

パワートレインが30キロも軽くなったことで、マイナーチェンジ前よりもハンドリングが良くなっています。
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ディーゼルが評判て聞くけど、何が良いの?
2016年の夏頃からC4にディーゼルエンジンがラインナップされました。このディーゼルエンジンが発売されてから、C4のオーダーでディーゼルが増えているようです。
なぜディーゼルエンジンが好評なのか、その理由をチェックしてみました。
輸入車ディーゼルの中で別格のお手頃プライス
今、どのメーカーでもディーゼルエンジンに力を入れており、続々とディーゼルエンジンが開発されています。
ディーゼルエンジンをラインナップした車種はたくさんありますが、その中でもC4は一番安い車なのです。(輸入車の中で)
同じエンジンを積んでいるプジョー308よりも、C4の方が安いんですね。(プジョー308はプラットフォームにお金がかかっている)
ディーゼルの圧倒的な加速力
ディーゼルエンジンの特徴として、ずば抜けたトルクが挙げられます。
ガソリンエンジンでも1750rpmで23kg・mを発揮するので十分すぎますが、ディーゼルだと1700rpm で30kg・mもの加速力を発生します。
30kg・mは2Lのスポーツカーとほとんど変わらないくらいのトルクなので、加速力はかなりスゴイです。坂道などでもグングン加速できます。

低燃費、給油代が安くお財布に優しい
ディーゼルエンジンは低燃費かつ、燃料に軽油を使うのが特徴です。燃費はガソリンエンジンの約3~4割増しで、かなり走れます。
しかも給油をするときには軽油を補充するので、お財布にもやさしいんです。ガソリンの価格が高騰している昨今、給油代が安いのはかなりのメリットですよね
燃費が良い・給油代が安い・抜群の加速力と魅力的な要素が揃っているので、ディーゼルエンジンは人気です。
購入時にガソリンエンジンに比べて20万円高くなりますが、長距離を走る機会が多い人であれば、その差は埋まると思います。
高速道路を低回転でゆったり走る気持ちよさや、街中や坂道でストレスフリーな加速感を味わいたい人はディーゼルがオススメですよ。

まとめ
- C4のエクステリアは以前よりもコンサバティブで、万人受けするようになった
- インテリアの質感は価格相応
- シートの出来が良く、長距離運転でも疲れない
- 絶妙なサスペンションセッティングで乗り心地が良い
- 2015年のマイナーチェンジでドライブフィールはかなり良くなった
- 新エンジン&6速AT搭載で、これまでの不出来感が払拭された
新型C4はいかがでしたでしょうか?
これまでのC4はセミオートマの不出来が支配的で、ネガティブなイメージが強い車でした。が、ビッグマイナーチェンジでPureTechエンジン&6速ATを搭載したことで、別の車のように上質になっています。
元々の乗り心地の良さに、スムーズで気持ち良いエンジンが搭載されましたので、C4のクオリティはかなり高いものになっていると思います。
もしこれからC4の購入を考えている方には、マイナーチェンジ後のC4がオススメです。
また長距離運転が多い方や加速感重視の人には、ディーゼルエンジンという選択肢もありますから、自分に合ったC4を選びたいですね。
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評価の中に出てきたプジョー308や他のシトロエン車の記事もあるので、良ければ一緒に見てみてくださいね♪

またいらしてくださいネ♪
1L~1.4L部門の激戦区で評価された、バランスの良いエンジンなんだってヽ(・ω・)/