「エレガント・スポーティ・個性的」
これらの要素がこんなにも上手くMIXされたコンパクトカーは、ジュリエッタ以外に見たことがありません。街中ですれ違うときにハッと目を奪われる美しさは、さすがイタリア車だと感じさせてくれます。こんなにも赤が映える車って中々無いですよね。
見た目の美しさはかなりのものですが、車としてのクオリティはどうなっているのでしょうか。美しさと性能が両立されているのか気になります。
今回はアルファロメオジュリエッタの評判や故障について調べていきます。
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1,アルファロメオジュリエッタの評判をチェック!
評判をエクステリア・インテリア・走行性能の3項目に分けてチェックしていきます。ジュリエッタはどうやら見た目だけではないみたいですよ・・・!
①エクステリアは高評価
- オシャレ
- テールランプのデザインを含め、リアの印象がカッコイイ
- ジュリエッタのロゴが好き、優雅な感じ
- 目立たない所の塗装が荒かったりする
- 丸みがカワイイ
- 丸みがあるのに、どこかスポーティ
外観の評判に関してはほぼ100点でした。ちょっと言いすぎかもしれませんが、ジュリエッタのような優雅なコンパクトカーは他にはありません。
ヘッドライトやテールランプのデザインも他メーカーとは全く違うものになっており、適度に個性的です。特にテールランプのデザインは多くの人が高評価していました。
個人的にもジュリエッタのエクステリアはかなり良いと思っていて、MINIやVWビートルほど趣味の車っぽくないけど、普通のコンパクトカーでも無いという適度に個性的な所が気に入っています。
残念な意見で気になったのは、目立たないところの塗装の粗さ。少数ではありますが、塗装の粗さを指摘する声が見られました。見える部分に手をかけて、見えない部分は低コストに・・・効率よく生産するためには必要なことかもしれませんが、全部ちゃんとしてほしかった。
まぁイタリア車だから、といえばそれまでですが、これがベンツやBMWに勝てない理由とも思えてしまいます。
②インテリアは一転・・・
- 高級感は無い
- 国産車に比べるとアラが目立つ気がする
- ビビリ音が発生しやすい
- オシャレっぽい!
- ドラポジは合わせやすい
- 細部が雑
- 一応家族で使えるくらいの広さはある
- グローブボックスにナゼかドリンクホルダーがある
- センターにあるドリンクホルダーはペットボトルが入らない
- センターにあるドリンクホルダーは肘掛けを下ろすと1つ使えなくなる
- エアコンの効きが悪い
インテリアの評価は「普通~低め」となりました。デザイン的にはイタリア車っぽいオシャレな雰囲気を感じるのですが、パーツの質感が低く、アラが目立つという意見が多く見られました。
引用元 http://car.watch.impress.co.jp
また組付け制度もイマイチなようで、走行中に車内にビビり音が発生するようになったという意見も見られます。デザインにしても組み付け精度にしても、370万円する車にしてはちょっと物足りない感じですね。
そして意外に不便なのがドリンクホルダー。なぜかグローブボックスの中にドリンクホルダーが付いていたり、センターにあるドリンクホルダーの使い勝手が悪かったりと、不便さが目立ちます。
↑肘掛けを下ろすとセンターのドリンクホルダーが1つ使えなくなります。ユーザービリティがあまり考えられてないです。こういう部分は日本のオモテナシには勝てませんね。
③走行性能は高い!
- ハンドリングが俊敏
- 静粛性はまずまず
- 1400ccにしてはパワフル
- 2L車から乗り換えしても不足感は無い
- 出だしに少しもっさり感があるが、中高速は速い
- 乗り心地は硬め(良い派と悪い派に分かれる)
- 100キロ~140キロくらいまでは安定性が高い
- 慣れないとカックンブレーキになりやすい
エンジンは1400ccでも意外と
ベースグレードのジュリエッタは1400ccですが、パワー感は十分なようです。1400ccと聞くと「物足りないのでは?」と思いますが、意外な加速力で中高速の加速力は十分なのだとか。
ただ、低回転時には少々モサっとしたところがある様子。最大トルクが立ち上がるのが2200rpmを超えてからからなので、信号発進などの出だしでは少しモタっとするようです。せっかちな人は出だしでストレスを感じるかもしれません。
ジュリエッタに乗る前にどの車に乗っていたかによって印象は違うと思いますが、ハイスペックカーや大排気量の車からの乗り換えで無ければ、1400cc でも十分な加速力を感じることができると思います。
ハンドリング
アルファロメオジュリエッタは意外と大きな車ですが、動きは俊敏。ステアリングを切ると、すぐに鼻先が向きを変えるようです。ワインディングでも楽しいという評価が多く見られました。
アルファロメオは以前から「運転が楽しい」とか「ハンドリング」が良いと言われていますが、ジュリエッタでも同様の楽しさが味わえるみたいです。
乗り心地
乗り心地の質感はどちらかと言えば硬め。乗り心地の評価で「良い」という人もいれば「悪い」という人もいました。
「今までずっと国産車に乗ってきて、初めての外車がジュリエッタ」という人は多いと思いますが、国産車のイメージで乗ると「硬い!=乗り心地が悪い」と捉えてしまうかもしれません。
価格が370万円とそれなりに高いし、国産車のフワフワ感をさらにパワーアップさせた感じをイメージして乗ると・・・みたいな感じになりやすいと思います。
逆にスポーツカーに乗っていた人や、外車に乗り慣れている人にはスンナリと受け入れられるはずです。硬めの足は賛否両論が出やすいですから、しっかり試乗して決めたいところですね。
もし、硬めの足がちょっと・・・というひとであればプジョー車をオススメします。最近のプジョー車は「固くて柔らかい」しなやかなセッティングになっているので、オススメできます。
(もしプジョー車が気になったら、本文の下にプジョー308の関連記事を貼ってあるので見てみてくださいね)
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2,故障が多いって聞くけど実際どうなの?
①タイミングベルトは交換が必要
ジュリエッタは約5万キロほどでタイミングベルトベルトの交換が必要になります。これは故障ではなく消耗品として交換しなければいけません。(他のメーカーはもっと長いのに・・)
実際に5万キロでタイミングベルトの交換になったという例がいくつも見られていますから、そういうものだと思って、備えておかないといけないですね。
②それ以外に故障は!?
「アルファロメオは故障が多い」「イタリア車は故障しやすくて当然」
これは随分前から言われていますね。でもこれはウソではなく、ある程度本当のことです。イタリア車はデザインなどが優先的で、耐久性の面は脆いところがありました。
では最近のアルファロメオ車はどうなのかというと、実はあまり故障例がありません。調べてみるとフォルクスワーゲン車のDSGとかの方がよほど故障が多かったです。(販売台数が違うのでその分、故障例も多いのだと思いますが)
ではなぜ今でも故障が多いと言われるのか?それは・・・
③147や156がデリケートすぎて・・
ジュリエッタではありませんが、過去の147や156くらいのアルファロメオは故障が多かったです。セレスピードという電子制御の変速機構がとてもデリケートでした。そして「故障といえば変速機構」というくらい主要な故障箇所になっていたようです。
故障にかかる部品料金が、国産車やドイツ車に比べて高いこともあり「イタリア車は故障が多い」と恐れられるように呼ばれていたのだと思います。ではジュリエッタはどうかというとセレスピードを使っていないので、当時のような故障は見られません。
ですから以前のように「新車なのに壊れた」とか「変速がすぐに壊れる」ということは無いハズです。(実際に故障例が挙がってないので、故障はかなり減ったと思われる。
④故障は少ない!が・・・
アルファロメオジュリエッタは思っていたよりも、故障が少ない車だとわかりました。ただそれでも日本車の故障の少なさには及ばないと思います。
というのもお国柄も関係しているからです。日本では少しの故障が出るたびにクレームになります(もちろん、私も故障したらクレームします)でも、これだけ故障に対してユーザーが厳しい国は、日本以外には無いそうです。ですから日本では故障しないような「超高品質」が求められています。
では逆に外国はどうかというと「工業製品なんだから壊れたら直せば良い」というスタンスなので、そもそもの思想が違っているのです。ドイツは「車の性能第一」、イタリア車は「デザイン第一」でしょう。
ですので日本車ほど、故障が少ない車はスゴイと言われています。(逆に言えば性能もデザインもイマイチだったりするのですが)
外車は以前よりも故障に対して耐久性がかなり向上していますが、それでも日本車の故障率には及ばないところがあります。データによると日本車の1.3倍故障が多いのだとか。故障は思ったよりも少ないですが、いざというときのためにお金を持っておかないといけませんね。
3,まとめ
- ジュリエッタの走行性能とエクステリアは評判が高い
- インテリアはデザインはオシャレだが、パーツのチープ感が目立つ
- ドリンクホルダーが不便
- 故障ではないが約5万キロでタイミングベルトの交換が必要になる
- 思ったよりも故障例が少ない。以前は故障多発だった
これがアルファマジックか
アルファロメオジュリエッタは、インテリアのチープ感や見えない部分の塗装が荒いなど、いろんな部分にツメの甘さが残る車です。
ですが評判を調べていると、文句や不評はありながらも最終的には高評価している人が多い車でした。不思議ですよね、いろんな不満点はあるけど高評価だなんて。
ジュリエッタにもやはりアルファ中毒があるようです。他メーカーには無い外観の美しさ、運転中の楽しさなど、不満点を全てカバーするくらいの魅力があるのだとか。
確かに、コンパクトカーでこれだけ優雅でスポーティな車は他にないですから、乗れることを考えたらそれだけで満足を感じてしまいそうです。
スペックや乗り心地どうこうじゃなくて、外観の美しさに惹かれてしまったら「買い」かもしれないですね。おそるべしアルファマジック・・・!
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