自動車雑誌や自動車ニュースを見ていると、今でも86・BRZがよく登場します。
「春に乗りたいスポーツカーランキング」とか「楽しい自動車ランキング」みたいなのに登場する常連ですが、一緒に書いてある説明書きにいつも若干イラっとします。
どのメディアも自動車ジャーナリストも良いところばっかり書いてる。なぜキチンと「乗り心地が悪い」と書かないんだ!・・・いやみんなが見るメディアだから過激な発言ができるわけがない。こういう過激な発言ができるのは当ブログのような弱小メディアだけだ!(笑)
ということで私が86・BRZに感じた乗り心地の不満を書いていこうと思います。
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私はBRZ歴5年(だった)そしてBRZが大好きだ
あらかじめ言っておきますが私はBRZが大好きです。手放した今も「良い車だったなぁ」と思っています。不満点はいっぱいあったけど、なんだかんだで好きでした。色々な不満があっても満足度が高かったです。
乗っていたのは初期型のBRZ。デビューイヤーに購入しました。本当に発売されたばかりのときの車です。
私は素人。自動車ジャーナリストほどの知識もありません。ですが、逆に素人目線だからこそ多くの人に共感していただける部分もあると思っています。
ですから初期型BRZを購入しようと思っている人・BRZの乗り心地が気になっている人の参考になるかと思います。(86も限界領域以外の味付けは同じなので参考になるはずです)
乗り心地は硬め?いやいや「乗り心地が悪い」が適切でしょ
86・BRZは乗り心地が悪いです。自動車雑誌などではよく「硬め」という表現が使われていますが、どちらかというと「乗り心地が悪い」と言ったほうが適切。
買った当初は「所有感」・「運転の楽しさ」が勝ち、乗り心地はあまり気にしていませんでした。しかし冷静になってくると、段々と乗り心地の悪さが目についてきます。
ドタバタのサスペンション。静かに運転したいときの気分を害する
スポーツカーに乗っているとはいえ、静かに運転したいときもあるはず。音楽やラジオを流しながらゆったりクルージングするようなシーン。
そういうときにこの安っぽい乗り心地は気分を害します。
段差を乗り越えたときにドタンバタンとサスペンションが動き、路面の凹凸に対してキチンと追従できていません。通勤路にある凸凹を超える時、車速を落として走ってドタバタ。逆に速いスピードで走ってもドタバタ・・・つまりこういう段差のときはドタバタしちゃうってことね・・・
車内に伝わる振動や突き上げが、カドがとれた柔らかいショックだったら全然許せるのですが、結構ダイレクトに侵入してきます。「乗り心地は確保されてる」とかウソ。ウソじゃないかもしれないけど、段々気になってくる。
私は以前、もっとガチガチのシャコタン車に乗っていたので硬めの足には結構慣れている方ですが、それでも86・BRZのサスペンションはイマイチだと感じました。緩やかな段差だと良いんですけどね・・・少し大きな段差になると、もうドタンバタンです。
もうちょっとコンフォートとスポーツの両立ができなかったのか、スバルよ
このサスペンションはコンフォートとの両立ができていません。
ガチガチのスポーツカーでこの乗り心地なら理解できますが、86・BRZはあくまでスポーティカー。決して速い車ではありません。(チューニングすれば速いですが)
私のように気軽にスポーツカーの空気を楽しみたい人が大勢いるはずですから、もうちょっと普段使いで快適な乗り心地にしてほしかった。この乗り心地じゃあ段々と疲れてきます・・・
コンフォート性能との両立という意味では、サスペンションの出来は90年代のスポーツカーと変わりません。低重心レイアウト+FRという商品性は良いと思うのですが、それ以外の部分があまりにもオソマツすぎる。
1人のときはガマンできるけど、女性ウケがよくないんだよ
女性を乗せているときにこの車の乗り心地はとても不評です。私の彼女はたまたま硬めの乗り心地が好きな人でしたが、職場の女性を乗せたりしたときは不満続出でした。
この車はもともと女性を乗せるなんて考えてはいない車なのかもしれません。むしろセカンドカーとして持つ車だろう、という意見もあると思います。でもファーストカーとして所有している人も多いハズです。特に若い人とか。
若い人にも乗って欲しい車だったら、もっと乗り心地を良くしておくべき。さっきも言いましたが、あくまで「スポーティカー」なんだからコンフォート性を大切にしてほしい。
タイヤはミシュランプライマシーと、思いっきりエコに振ってあるのに、なんで乗り心地だけ中途半端なんだ。もうちょっとユーザー像を考えてセッティングしておくれよ、スバルさん。
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正直16インチホイールの方が良い。スタッドレスタイヤにしたときに感じた。
私は冬用タイヤに16インチホイールをセットしています。冬になる度に感じるのですが、16インチホイールの方がメリットが大きいです。
タイヤが厚くなる分乗り心地も良くなりますし、停止状態からの出足が軽く、スッと前にでることができます。Sグレードの17インチホイールはファッションホイールでメリットが薄いと感じました。
走り出しが軽快な分、16インチのほうが普段から楽しいですよ。
サーキットで走るときのような日常とかけはなれたスピードで走るときには17インチホイールのほうがメリットが大きいかもしれませんが、86・BRZのメインステージは街中です。街中では17インチとホイールのメリットは何もありません。
ちなみに86・BRZで18インチホイールを履かせている人をよく見かけますが、「不快ではないのか?」といつも思ってしまいます。(カッコイイのは十分すぎるほど分かっているのですが・・)もしかしたらそういう人は「その車に乗っている幸せ」のほうが勝っている人たちなのか?いつまでも初めて出会ったときのトキメキを忘れないスゴイ人達なのかも。
もし私が車高調&18インチホイールだったらとても耐えられません・・・20代後半のときはそうしたいと思っていましたが、今では無理・・・やらなくてよかった。
HKSのハイパーマックス4 GTは全然「しなやか」じゃない!!騙されるな!
私はBRZのサスペンションをHKSのハイパーマックス4GTに交換しました。なぜ車高調を入れたかというとフェンダーの隙間が気になりすぎたからです。86・BRZはタイヤとフェンダーの隙間が恐ろしいほど空いており、非常に腰高に見えます。(締まりがない)
これを改善すべく、できるだけ乗り心地と両立しているであろうサスペンションを探した結果、ハイパーマックスに行き着きました。(変えた当初は社外品があまり無かった)
HKSが発信しているインプレ動画を見ると谷口選手が「良い」と言っているので(言葉に詰まっているようにも見えたが)購入を決意しました。
実際に変えてみるとローダウンされ腰高感は無くなりましたが、しっかりと乗り心地も悪化していました。
乗り心地が硬くなるのは許せます。しかし全然しなやかではない!!!!これのどこがしなやかなんだ?インプレ陣はHKSからお金もらってるな?!(笑)相変わらず段差ではドタバタしまくりで路面に追従しません。減衰とかを調整してもムダ。これは減衰力云々の問題ではないようです。
やっぱり谷口選手、ハイパーマックス装着の86を運転しているときに言葉に詰まって良いところを探すのに必死そうだったもんな~・・・所詮こんなもんです。
乗り心地も確保したいと思っている人にはHKSのハイパーマックス4GTは買わないことをオススメします。違う車高調を探したほうが良いです。まったくしなやかではありませんので。
【まとめ】乗り心地を重視する人に86・BRZの前期型はオススメできない
もしスポーツカーで乗り心地も重視したいなら86・BRZ以外の車をオススメします。
レヴォーグとかWRXとか良いですよ。これらの車は4WDとは思えないくらいスッと曲がりますし、特にハンドリングにコダワリが無い人であれば86・BRZとの差はわからないくらい良いです。
他にもND型ロードスターも良かったですね。NDの方がコンセプトが明快でそれに沿った車作りをしているなと、エンジニアの狙いが伝わってきました。
86・BRZの後期型はある程度乗り心地が改善されています。前期型よりも「しなやか」にサスペンションが動いて、かなりシットリしましたね。できれば初めからこのサスペンションで出してほしかったくらいです。後期型ならまだオススメできます。
色々書いてきましたが私はBRZが好き。でも乗り心地は改善の余地ありです。
86・BRZの乗り心地が気になっている人って意外と多いと思うんですよね。これからBRZを買おうと思っている人に、後で後悔してほしくなかったので、この記事が参考になったら嬉しいです。
他にも不満点はまだあるので、機会があればまた書こうと思います・・・(笑)
それでは今回はこのへんで・・キツイことを書きましたが、最後までご覧いただきありがとうございました。
みなさん良いカーライフを♪
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